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建通新聞社(静岡)
2022/06/17

【静岡】県有建築物 県産木材を積極活用

 静岡県は、2022年度以降に県産材を利用する県有建築物の整備計画を明らかにした。3月にまとめた「ふじのくに′共建築物等木使い推進プラン(第6期)」で、公共施設の県産材利用の目標値を年間1000立方b上乗せしており、県有建築物でも県産材利用を加速させる。県立高校10校、交番6カ所、県営住宅3団地で内装の木質化などを計画している。
 県は、県独自の基準で公共建築物の木造化や木質化を推進している他、県内の市町にも県産材の利用を働き掛けている。18〜21年度の第5期推進プランの実績は、県・市町の公共施設で2万1592立方b(木質バイオマス利用含む)の木材を活用した。
 3月にまとまった第6期プランでは、公共施設での県産材利用の目標値をそれまでの年間6200立方bから7200立方bに引き上げた。昨年10月に施行された木材利用促進法では、木材利用を推進する対象に民間建築物を追加。県は企業に木材利用を促すためにも、まず県有建築物に率先して木材を利用する。
 22年度以降に県産材の活用を予定しているのは、県営住宅や県立高校、警察署の交番など。この他、新県立中央図書館、茶業研究センター、食肉センター、富士山富士宮口五合目来訪者施設(仮称)などにも県産材を利用する計画で、内装材に県産材を利用する計画だ。
 推進プランでは、公共土木工事にも県産材利用の目標値も定めており、公共建築物を上回る年間1万5800立方bの利用を目指すとしている。森林土木工事では、コンクリート構造物の型枠、治山ダムの型枠、防護柵のビームなどに県産材を利用。工事案内看板にも引き続き県産材を利用する方針だ