豊田自動織機(刈谷市豊田町2ノ1)が計画してきた本社・刈谷工場の再編が、本格的に動き出すことになりそうだ。近く着工する厚生棟の新築を皮切りに、繊維機械棟・本社屋の建て替えを実施する。2019年から協議している刈谷北高校との土地交換も本年度に行われる見通しで、この活用も視野に再編を進めることになるもようだ。
刈谷北高校との交換で同社が取得するのは、現社屋の南側に位置する同校の東グラウンド。2万1545平方bの敷地の一部は、新社屋の建設候補地として挙げられている。同グラウンドを正式に取得後、規模などの検討に入るとしたものの、建設地の決定や設計などに一定の期間がかかるとの見通しを示しており、新社屋の着工には「少なくとも数年かかる」とした。
厚生棟と新繊維機械棟の規模や建設地、スケジュールなどは「非公表」としている。
豊田自動織機と刈谷北高校のグラウンドの交換は、19年に豊田自動織機から愛知県へ交換の申し入れが行われ、刈谷市を交えた3者で協議が進められていた。
刈谷北高校が取得するのは、同校の北グラウンドに隣接する豊田自動織機本社グラウンド。2万3500平方bの敷地内に、陸上用トラックレーンや天然芝フィールドなどが整備されている。学校向けへ再整備する際の経費については、豊田自動織機が全て負担する方針を示している。整備内容は「検討中」とした。
提供:建通新聞社