千葉市は14日、幕張新都心まちづくり将来構想の案をまとめた。幕張新都心の20〜30年後の将来を見据えたまちづくりの方向性を示すもので、「幕張新都心が目指すべき姿」を実現するため、新たな湾岸道路や鉄道等によるアクセス性向上、千葉マリンスタジアムのあり方検討、民間活力を導入した幕張海浜公園のにぎわいづくりなどを進める。計画対象は、幕張新都心のうち、習志野市域を除く499ha。
まちづくりの理念として「未来を追い求めてチャレンジを繰り返し、ここにしかない新しさが生まれるまち」を掲げている。まちづくりの理念に基づき、新規性・先端性、多様性、都市経営の3要素の好循環を「幕張新都心のありたい姿」として設定した。
エリアとして、業務研究地区、タウンセンター地区、文教地区、幕張ベイタウン、幕張ベイパーク(若葉住宅地区)、公園緑地地区(幕張海浜公園、幕張の浜など)、公益施設用地、道路等用地、拡大地区に区分。
エリア全体に関わる取り組みとして、地域資源を活用したブランディングやシビックプライドの醸成、公共空間の活用や低未利用地の利活用、まちの価値を維持・向上させるためのエリアマネジメント団体の組成などを推進。
エリア別の取り組み等は▽業務研究・タウンセンター用地=道路・公園・スカイウェイ・メッセモールなど公共空間の柔軟な活用・仕掛けづくり、オフィス空間・ワークスペースの充実、さらなる発展を遂げたMICEの展開▽文教用地=地域に開かれた多様な学びの場・リカレント教育の場の充実・連携、大学と連携したソーシャル・イノベーション拠点の展開▽幕張ベイタウン=住宅機能の維持向上、段階的更新▽幕張ベイパーク=リモートワーク時代に対応した住宅周辺での生活環境の充実▽幕張海浜公園=民間活力を導入した公園のにぎわいづくり、千葉マリンスタジアムのあり方検討、周辺エリアのにぎわい創出▽幕張の浜=浜辺・海辺エリアのシンボル的な空間形成、市街地と海辺エリアの一体性・回遊性を創出するための連続的アプローチ空間の形成▽拡大地区=幕張豊砂駅開業による効果の発現に向けた土地利用の見直し、集客施設等の集積▽広域連携=新たな湾岸道路や鉄道等によるアクセス性向上、各拠点との連携体制の構築――などを想定している。
案に対するパブリックコメントを7月15日まで実施している。意見は持参、郵便、ファクス、電子メールにより、総合政策局未来都市戦略部幕張新都心課へ提出すること。