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鹿児島建設新聞
2022/06/15

【鹿児島】県警察本部 鹿屋警察署/基本設計は公募型プロポ/RC造6階7022u

 県警察本部が進める鹿屋警察署整備について14日、大久保博文議員(自民党、鹿屋市・垂水市区)が県議会で一般質問を行った。機能や規模などを山田好幸本部長は「大隅機動捜査センターの設置も考慮して、現段階で現庁舎の約2.9倍となるRC造6階建7022uとなる」と答弁。今年度は基本設計を公募型プロポーザル方式、設備基本設計と地質調査は指名競争入札で委託する。

 建設場所は鹿屋市の現庁舎敷地内。老朽化・狭あい化と来庁者の利便性向上、大隅半島における警察力強化を図ることが背景にある。現施設は1973年3月に竣工。庁舎棟(RC造3階建1249.99u)と車庫等の付属棟(1185.7u)で構成。
 新施設の建物規模は庁舎棟がRC造6階建約5622u、車庫等の付属棟は約1400uの計7022uとなり、現施設の2435.69uから2.9倍の施設規模となる。
 新庁舎は災害時の防災拠点として利用するため耐震構造、非常用発電設備および通信機器の浸水対策を施す。また、バリアフリー対策は点字ブロック、自動ドア、エレベーター、手すり、障害者専用駐車場、多目的トイレなどを設置。
 また、女性職員の働きやすい環境づくりの一貫として、専用トイレや更衣室、仮眠室、シャワー室を整備する。
 完成までのスケジュールは、2023年度に実施設計と解体設計、24、25年度で新施設を建設、26年度は現庁舎解体と外構を行う。総事業費は約33億円を見込む。


■大隅支場跡地
 鹿屋市が取得意向

 農業開発センター大隅支場の今後について大久保議員が質問。松薗英昭農政部長は「4月に農機研究室が吹上・金峰地区に移転。残る加工業務用野菜の研究機能と農薬登録に関する試験を大隅加工技術研究センターに2024年4月を目標に機能強化を図る。集約後の大隅支場跡地は鹿屋市が取得意向を示している」と答えた。
 さらに、大隅地域の農業基盤整備のうち笠野原畑かんストックマネジメントに関して、松薗農政部長は「県営で基幹施設以外の末端施設の更新・補修を実施。今年度は支線パイプライン9km、給水栓316カ所を更新する」と説明。
 肝属中部畑地かんがい施設の付帯県営は「12地区で計画。22年度は支線パイプライン9.6kmや給水栓など畑地かんがい70haの整備を行うことにしている」と明かした。


■木之下川河川改修
 測量調査を実施

 木之下川河川改修は柴立鉄平議員(自民党、鹿児島市・郡区)が質問。安原達土木部長兼本港区エリアまちづくり総括監は「岩下橋までの下流部約1.8kmの改修を2018年度に完了。上流部は未整備区間となっており、近年も浸水被害が発生していることから、護岸等のかさ上げなどにより対応。抜本改修に向け現在、測量調査を実施しており、周辺には住宅や道路があることを踏まえ、関係者と協議しながら具体的な改修方針を検討する」と答弁した。


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