曽於市は、鹿児島大学と連携して進める南九州畜産獣医学拠点に関して牛舎等の整備に着手する。7棟で総延べ面積5822u規模の施設新設。本体や電気、機械設備を一括する工事発注では、市の入札参加資格を有する2社JVを要件とし、代表企業は同市や志布志市、大崎町のいずれかに本店・本社を置く、経営事項審査の建築総合評定値850点以上が条件となる。
旧財部高校跡地を事業地とし、全3エリアに区分して整備を進める。13日に広告された実施要領では、牛舎や鶏舎等の新築を計画する産業動物モデル飼育エリアに関して、建築・電気・機械設備を一括して発注することが明らかになった。全7棟の建物規模は、肥育・親子牛舎(S造平屋建て2159u)、肥育牛舎(同1462u)、治療牛舎(同826u)、鶏舎(同322u)、堆肥舎(同423u)、敷料庫(同287u)、飼料庫・衛生管理室(同339u)でいずれも新築となる。6月30日まで入札参加の申し込みを受け付け、7月12日に市役所での開札を予定する。
代表企業については、2007年度以降に延べ床1000u以上の類似施設を元請けで遂行した実績等も要件。構成員に対しては、市内に営業所を有し、総合評定値700点以上。JVとしての格付けはA級(総合評定値800点以上・工事完成高5億円以上)またはB級(同・工事完成高2億円以上5億円未満)−など。
予定価格は事後公表で、22年3月27日までを工期とする。設計は衞藤中山設計が担当し、詳細をまとめた。
試算される全体事業費は22億8000万円規模。21年度3月補正予算に工事請負費19億8700万円を配分、22年度当初予算にも4500万円規模の関連事業費を充てた。