金沢市議会6月定例月議会は13日、本会議を再開、一般質問が行われ、市側が片町四番組海側地区市街地再開発事業(組合施行)の進ちょく状況や今後のスケジュールについて答えた。
村山卓市長は「今年度は再開発事業の都市計画決定を行い、次年度には具体的な内容を定める事業計画の策定や基本設計を予定している。その後順調に進めば、実施設計を経て建築工事に着手したい」と事業の見通しを説明。具体的な事業費や実施時期に関しては、「コロナ禍の影響で不確定要素が多くあり、事業計画の中で明らかにできれば」と述べた。
坪田英孝都市整備局長は現在の状況について、「コロナ禍における消費行動をはじめとする社会ニーズの変化や景気の動向を見極めるとともに、資材の高騰など阻害要因を解決するため、準備組合で年度内の都市計画決定を目指し、建物の床需要や収支計画を見直している」と語った。
坪田局長は片町四番組山側地区の状況についても答え、「権利者で構成するまちづくり協議会で先般、地区におけるまちづくりの方向性として、片町ストリートの再生やサードプレイスの創出など4つを定めた。今年度はその方向性に基づき、基本計画の素案の作成や事業手法の検討を行い、その中で事業の構想などを示していくことになる」と話した。