甲賀市は、土山町猪鼻で計画している「市道北土山猪鼻線道路整備事業」について、9月までに舗装工事を発注する考えで、最終調整を進めている。
主な整備内容は、約1900bの舗装工事で工事費は1億4000万円以内を想定。発注方式は、事後審査型一般競争入札の採用が有力視されている。
同事業は、路線内が現状幅員4bで交互通行時に危険な箇所があることから、改善策として路線内約150bを対象に1b拡幅し幅員5bへ、もしくは待避所の設置を道路形状に合わせて整備するもの。
これまでの整備状況を見ると、16年に道路予備設計(担当・大日本コンサルタント)、18年に1300bの地形測量業務(担当・エヌ・アイ・エヌコンサルタント)を発注し、残区間約800bの地形測量業務を村上興業(甲賀市)が担当。直近の工事では、側溝工930b、集水桝工24基・落石防護柵一式―などを含む道路改良工事(担当・金田工業)を実施していた。
市内の舗装現状を見ると、経年劣化や水道管の取り出しなどの占有行為による路面の損傷が積み重なり、良好でない箇所が多く点在している。このような箇所は、通行に支障が生じる路線を優先的に部分補修し、面的な整備が必要と判断した場合においては、範囲を限定してその一帯の改修を進めている。舗装の点検方法は市独自の道路パトロールや職員と住民で構成する「みなパト」で、目視点検を取り組んでおり、通行量の変化や道路ネットワーク上の重要性を勘案して、全体的な観点で新年度から取り組む整備優先順位を立てていく。
市は、将来都市像の実現に向け、これらの工事や未整備路線の着実な整備推進により都市の骨格を形成し、周辺都市や市内各地域を結ぶ交通ネットワークを形成するとともに、市内各地域の発展を支え、拠点間を効率的に結ぶ幹線道路網の形成を図っていく。高規格道路の整備やICへのアクセス道路整備、地域の発展を支える幹線道路網の形成を行い、安心・安全に暮らせる道路整備として、地域の幹線道路の拡幅整備・道路バリアフリー化・自転車ネットワークの形成なども進めていく考えだ。
提供:滋賀産業新聞