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　福井県は、２０２３年度政府予算の概算要求に向け、重点提案・要望で、最重点に１４事項を挙げている。杉本知事は、「交通基盤のミッシングリンクを早期に解消し、国土の強靱化を図るとともに、それぞれ特色ある地方が、わが国の成長の源となる分散型国家を実現することが必要」などと強調している。
　また、最重点事項とともに、１４の重点事項も求めている。▽人づくりとして、学校教育の充実・強化、教員の働き方改革の推進、▽産業振興として、中小企業・新産業への支援充実、農林水産業の成長産業化、外国人が活躍できる環境の整備▽交通として、幹線道路ネットワークの整備推進、地域公共交通の利便性向上▽交流拡大として、北陸新幹線開業効果の最大化、スポーツを通じた地方の活力創出▽安全・安心として、福井の歴史、伝統文化の発信・応援、誰もが安心して暮らせる医療と福祉、防災・減災、国土強靱化対策の加速、県民の安全・安心の向上、拉致問題の早期かつ全面解決の実現を要望。

【最重点事項】
※交通基盤などの整備
■北陸新幹線の早期完成・開業とまちづくりの推進
・敦賀・新大阪間の早期整備
・金沢・敦賀間の工期遅延・事業費増加への適切な対応
・並行在来線への支援（（新）鉄道事業再構築実施計画実施への支援など）
■（新）地域鉄道の維持・活性化
・鉄道事業者に対する国の関与強化、地域鉄道を維持する仕組みづくり
・地域鉄道の維持・活性化への支援
■高規格道路の早期開通と国道８号の整備推進
・中縦道大野油坂道路の予算確保と早期開通、舞若道の４車線化整備
・福井港丸岡インター連絡道路、国道８号の整備推進
■敦賀港の機能強化による強靭な海上物流体制の確保
・敦賀港鞠山南地区ユニットロードターミナルの整備推進
※エネルギー政策
■エネルギー政策の実行・原子力発電所の安全対策の強化
・原子力政策の明確化と着実な実行
・原子力発電に対する国民理解の促進
・使用済燃料の中間貯蔵施設への主体的な対応
■原子力発電所立地地域の振興
・（新）共創会議で示された将来像の実現に向けた取り組みの推進
・嶺南Ｅコースト計画に基づく施策の推進
■原子力発電所周辺地域の防災体制の強化
・広域避難体制の整備、原子力災害時の事故制圧・避難支援体制の強化
■原子力施設へのテロにかかる対処能力の強化
・緊急展開力の強化、原子力施設警備隊の体制強化
■（新）原子力施設への武力攻撃に対する万全の措置
・武力攻撃に対する防衛、嶺南地域への自衛隊の配備
・国民保護法等の関係法令の検証、武力攻撃時の避難等の防護措置
※地方創生の実現
■人口減少対策と地方への新たな人の流れの創出
・地方の子育て環境のさらなる充実
・若者が地方で学べる機会の創出（地域間の大学定員の偏在是正）
・都市から地方への人の流れの拡大（移住支援金の拡充など）
■（新）成長フロンティアである地方への投資拡充
・デジタル田園都市国家構想による地方活性化
・魅力的な地方企業の創出・成長や高付加価値化の実現
■脱炭素社会の早期実現
・脱炭素社会の実現に向けた支援
・風力発電の導入円滑化
・水素エネルギーの普及・導入拡大への支援
※新型コロナ、原油価格・物価高騰対策
■新型コロナウイルス感染症に関する対策の実施
■（新）原油価格・物価高騰に関する対策の実施
・中小企業への影響を踏まえた対策の実施
・事業者への支援（交通・農林水産業）