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建設新聞社(長崎)
2022/06/10

【長崎】長崎市新たな文化施設

建設事業費60億超に
   当初計画から2倍超、延べ面積・建設費上昇


 長崎市が計画する新たな文化施設の建設について、現段階の試算では当初計画の建設費用から2倍超、60億超となる見通しであることがわかった。7日、五輪清隆議員(市民クラブ)の一般質問に対し、宮ア忠彦市民生活部長が回答したもの。

 「新たな文化施設」については先月30日、基本計画骨子案を公表。1000席規模の客席(ホール)とすることで同日、文化振興審議会の了承を得た。骨子案によると、舞台はプロセニアム形式とし、オーケストラピットや奈落、花道、迫を配置。大・中・小楽屋や搬入エレベータ、大道具・ピアノ等各種倉庫、小練習室や小劇場機能を備えたリハーサル室等も配備する。バリアフリーや環境へ配慮するとともに、防災機能も付加。また、配置計画として建設予定地は国道34号と桜町電停側との高低差が12bと大きいことから、双方からの往来を勘案したエレベータ等の整備対策を検討するとした。
 建設事業費については2014年6月議会において1000席規模で30億円程度としていたが、小規模公演対応のリハーサル室や楽屋としても使用できる練習室、ミニコンサート対応のホール等、機能検討を進めた結果、延べ面積が1・5倍に。資材価格の高騰や労務単価上昇、週休2日制導入による工期拡大などが重なり、全体として2倍を超える事業費となることを明らかにした。

<もみじ谷葬祭場建替9月にも基本構想>

 また、五輪議員は同日、もみじ谷葬祭場の建て替え計画の進捗についても質問。宮ア部長は今年9月にも基本構想を策定する考えであると回答。五輪議員はその構想の中で建設場所の候補地やスケジュールを示すよう重ねて求めた。

ksrogo