空気圧機器や流体制御機器、半導体用ファインシステム機器などのCKD(愛知県小牧市)が県内で新工場の建設計画を進めていることが9日、分かった。
同社は2019年1月、宮城県黒川郡大衡村で働く人に配慮した「やさしい工場」をコンセプトにした「CKD東北工場」を竣工。建設規模はS造3階建て延べ1万8500平方メートル。投資額は82億円。緊急災害時のBCP対応を図った。
今回の県内での新工場計画は、昨今の半導体需要の高まりに呼応するとともに、日本海側に生産拠点を置くことで南海トラフ地震など太平洋側における災害時のBCP対応、リスク分散とみられている。
建設工事にあたっては、東北工場と同様、日建設計コンストラクション・マネジメントによるCM方式で進められるもようで、設計・施工者に技術提案を求め、顧客はもちろん、周辺住民、従業員に配慮したプロジェクトを目指す。