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北陸工業新聞社
2022/06/09

【富山】独法、市町村が大幅減/5月の前払金保証取扱高/東日本保証富山/累計件数は5カ年で最低

 東日本建設業保証富山支店は、5月の発注者別前払金保証取扱高をまとめた。
 請負金額は159億3100万円で、前年度同月比25・9%減となった。国と独立行政法人等、市町村で大きく減少したことが要因。
 発注者別の請負金額を見ると、国は同14・4%の減。このうち、北陸地方整備局では、昨年同期に猪谷橋上部工事の継続保証があった反動から、19億円の減少となった。中部森林管理局では億超えの工事が数件あり、6億円増加した。
 独立行政法人等は、同59・5%の大幅減。ネクスコ中日本では、昨年同期に「北陸自動車道(特定更新等)砺波IC〜小杉IC間床版取替工事(その2)」、「北陸自動車道(特定更新等)魚津〜黒部間構造物更新工事」、「東海北陸自動車道真木トンネル工事」といった大型の継続保証があった反動により、41億円のダウンを示した。ネクスコ東日本は、6億円のアップとなった。
 県は、同15・2%の増。目立った保証はなかったが、土木部では4億円の増加となった。
 市町村は、同48・3%の減少。黒部市で昨年同期に「防災行政無線デジタル化整備工事」の保証があった反動から10億円の減、射水市も昨年同期に「フットボールセンター整備工事」の保証があった反動により、10億円のダウンを示した。
 その他は、同2405・2%の大幅増。このうち、富山地方鉄道では、「富山駅付近連続立体交差事業に伴う富山地方鉄道仮線(土木・軌道・建築)設置工事」の継続保証があり、12億円の増加となった。
 一方、4月から5月までの累計請負金額は、同32・5%減の286億1700万円。過去5カ年の推移は件数が最下位、請負金額は下から2番目の状況。
 主な内訳を見ると、増加は高岡市16億円、ネクスコ東日本11億円、富山地方鉄道9億円など。減少はネクスコ中日本80億円、北陸地方整備局43億円、滑川中新川地区広域情報事務組合17億円、県農林水産部11億円、射水市10億円など。
 市町村別の前払金保証取扱高累計は、富山市が20億円余でトップ。高岡市18億円余、砺波市約10億円、南砺市約7億円の順で続いている。
 工事場所別の前払金保証取扱高累計では、上市町や朝日町、高岡市で増加し、富山市と砺波市、滑川市、南砺市、射水市などで減少。

hokuriku