建設新聞社
2022/06/08
【東北・宮城】仙台市都心再構築PJの第2弾 オフィスビル3棟
仙台市は7日、中心部に計画されているオフィスビル3棟が「せんだい都心再構築プロジェクト」の施策を活用すると明らかにした。2020年に指定したNTT都市開発のアーバンネット仙台中央ビル(建設中)に続く第2弾となる。
3棟のうち仙台中央3丁目プロジェクト(仮称)は、事業者の鹿島が自社の設計・施工で建設する。施工地は青葉区中央3の4の12ほか地内で、東二番町通と南町通の交差点北東側の敷地約1350平方b。規模など詳細は詰めているところ。主用途は事務所で、事務所部分の2分の1以上を賃貸オフィスとする。竣工は25年2月の予定。
仙台駅前南町通プロジェクト(仮称)は東京建物(東京都中央区)が事業者。施工地は南町通沿いで青葉区中央3の8の1ほか地内の敷地約1509平方b。建屋はS造地下1階地上12階建て、延べ約1万3800平方b。設計・施工は竹中工務店。壁面緑化と自然換気窓を設ける。竣工予定は24年1月。
仙台国分町プロジェクト(仮称)はウッドライズキャピタル(東京都港区)が事業者。施工地は青葉区国分町1の7の4ほか地内の広瀬通沿いの敷地約1249平方b。W・S・SRC造地下1階地上10階建て、延べ約1万0200平方b。設計・施工は竹中工務店。構造材と内外装に木材を多用する。竣工予定は23年11月。
いずれも1フロアのオフィス専用面積200坪以上で、非常用電源を備え、快適さや環境に配慮した高機能オフィスとなる。にぎわいを生むオープンスペースも配置する。
また3件とも容積率緩和制度を活用し、駅前南町通プロジェクトと国分町プロジェクトは総合設計制度により割増容積率は200l。中央3丁目プロジェクトは詳細協議中。中央3丁目プロジェクトについては仙台市都心部建替促進助成金制度と仙台市中小企業者建替移転促進助成金制度も活用する。
市の担当者は「ほかにも複数の案件が、プロジェクト活用を見据えた具体的な調整に入っている。中心部活性化に弾みがつくことを期待する」と話す。
提供:建設新聞社