建設新聞社
2022/06/08
【東北・宮城】第T期は延べ2万u/NTKセラテックが富谷市に工場新築
半導体を製造する装置の開発・製造などを手掛けるNTKセラテック(仙台市泉区 新海修代表取締役社長)は7日、富谷市高屋敷西地区への工場新築計画に伴う立地表明を行った。工場の新築に向けては2029年までの期間を2期に分け、第1期では延べ2万平方bの規模で整備する。24年の完成、25年4月の稼働に向けて設計コンペを進めている。
立地するのは、河北ランド(宮城県富谷市 植村裕社長)と東北放送(仙台市太白区 一力敦彦社長)が個人施行により造成を進める富谷市高屋敷西土地区画整理事業地内の一部となる敷地約12・4f。このエリアは国道4号や、仙台北部道路富谷ICからほど近く、工業および工業専用地域であり、付近には大型ショッピングモールの「コストコ」が立地している。同社が取得したのは区画整理事業地内のうち、区域内道路を挟んだ東側となっている。
同社は仙台市の泉区に本社工場を持っており、工場が手狭になったことから、事業拡大のために立地を決めた。計画では、第1期事業として延べ2万平方b規模の「富谷新工場」(仮称)を整備、25年の操業を目指す。階層や構造などは未定で、現在3社による設計コンペを実施しているところ。秋には設計を固めて、施工者を決めたい考え。
その後29年までの2期計画へさらに事業を拡大する見込みだ。
7日に富谷市役所で開かれた立地表明式のあいさつに立った若生裕俊富谷市長は、「今回の区画整理事業で、真っ先に進出を表明してくれた。予定通りの計画で操業をスタートできるよう、富谷市も支援する」と話した。富谷市高屋敷西土地区画整理事業共同施行者となる東北放送の一力社長は「同社の進出により、宮城県、富谷市に多くの人が集い、さらににぎやかなまちになる。しっかり予定通り事業を進めていきたい」と意気込んだ。
NTKセラテックの新海修社長は「“セラミックで創造と挑戦を楽しむ”をモットーに、よき企業市民として地域に愛される企業にしていきたい」と話した。
提供:建設新聞社