公立学校共済組合(東京都千代田区神田駿河台2ノ9ノ5)は、四国中央市にある四国中央病院と三島医療センターを統合し新たな中核病院を整備する。2022年度に基本計画と要求水準書などを作成するため、業務の委託先を選定する簡易公募型プロポーザルの手続きを開始した。順調なら8月に業務に着手し、23年4月に設計・施工者の選定準備に入る。
委託する業務の内容は、基本計画と要求水準の策定、設計・施工者選定支援。要求水準書についてはデザインビルド方式(設計・施工一括発注方式と詳細設計付き工事発注方式)やECI方式(設計段階から施工者が関与する方式)の発注を想定して作成する。基本計画の策定は年内、要求水準書の作成は23年3月末までに完了させる。また、設計・施工者選定業務の履行期間は24年1月末までで、4月から5月末の期間で設計・施工者選定準備、6月から24年1月末までの期間で設計・施工者選定支援を求める。
同事業では、両病院の老朽化と狭あい化、医療提供体制など情勢の変化に対応するため、診療を休止している三島医療センターを解体し跡地に統合病院を建設する。基本構想によると、新病院は災害対策や感染症対策、省エネ対応を施した三島地区の中核病院とし、病床数231(一般221床、健診ドック10床)、5〜7階建てで延べ床面積2万4000平方bを上限にした施設を見込んでいる。
建設地は四国中央市中之庄町1684ノ2の敷地約2万平方b。解体する三島医療センター(病棟と付属棟)は鉄筋コンクリート造地下1階地上5階建て延べ1万0999平方b。27年度中の建設工事完了と28年度の供用開始を目指す。
提供:建通新聞社