高知市は、オーテピア西敷地の利活用を行う民間事業者選定に向けた公募型プロポーザルについて、6月中旬に募集要領を公表し、手続きを開始する。定期借地権を設定した敷地に、選定された民間事業者が複合施設を建設する。8月中旬に参加表明書と参加資格確認書類を受け付け、参加資格確認の後、10月上旬に事業提案書を受け付ける。11月中旬の公開プレゼンテーションとヒアリング、審査を経て11月末に優先交渉権者を決定する。2023年2月に基本協定を締結し、3月議会で議決後、4月中に契約を交わす。事業者は23年10月までに施設整備に着工し、2年以内の完成を目指す。
5月31日に開いた市議会まちづくり調査特別委員会で市商工観光部が説明した。さらに同部は、事業者選定基準について、最も高い事業用地の提案貸付料を100点として計算する「定量的事項」と、募集要項に定められた条件を1000点満点で算出する「定性的事項」の合計得点を選定委員会で審査することも示した。
公募型プロポーザル手続きに合わせ実施方針も示す。実施方針では「立地特性を生かした高知らしい、にぎわい、ふれあい、憩える複合拠点」をテーマとし、多目的広場に接する位置に500平方b以上(緑被面積50平方b以上)の屋外広場を整備することや、子どもたちがまちづくりを学ぶための施設や子育て世代を中心とする家族が訪れる250平方b以上の屋内施設を整備することなどを必須とする。また観光客を呼び込む施設や日曜市・よさこい祭りを発展させるための機能を持つ施設を期待機能とし、収益性のある施設も可能とするが、共同住宅は不可とする。貸付期間は20年以上50年未満。
西敷地は実測面積2564平方bで、センダイヤザクラ管理地の12・5平方bを除く面積を貸し付ける。所在地は追手筋2ノ9ノ6他。
提供:建通新聞社