建通新聞社(神奈川)
2022/06/07
【神奈川】県 かながわ女性C跡地の利活用事業者募集
オリンピックのレガシーを伝承―。神奈川県は、東京五輪のセーリング競技の会場となった江の島・湘南港に面するかながわ女性センター跡地の一部約1万5000平方bを利活用する事業者の募集を開始した。湘南港との相乗効果で江の島の魅力を増進する施設などの提案を求め、土地を事業者に売却または事業用定期借地権設定契約で貸し付ける。公募型プロポーザルで、応募図書を10月31日に受け付け、11月にプレゼンテーションなどを行った後、優先交渉権者を12月に決める。売却参考価格は40億1820万円、貸付参考価格は年額1億5490万円となる。
物件所在地は藤沢市江の島1ノ216ノ2の一部。土地面積は1万4745・5平方b。地目は宅地。用途地域は商業地域。建ぺい率80%(風致地区に係る分は40%)、容積率400%。小田急片瀬江ノ島駅の南約1・3`に立地する。形状は不整形で、北側で幅員約8〜9bの臨港道路、北東側で幅員約18〜19bの臨港道路に接している。現況は駐車場など。
提案に当たっては@湘南港との相乗効果を生み江の島の振興に資する海洋レクリエーション機能や観光交流機能を備えた施設A津波避難機能を持たせた施設Bオリンピックレガシーの伝承に資する事業C景観法に基づく藤沢市の認定を受けた施設―とする。
具体的には、湘南港との相乗効果を生み、江の島の振興につながる海洋レクリエーション機能(ヨットやセーリング、ビーチバレー、サーフィンその他マリンスポーツなど)や観光交流機能を備えた施設を必ず提案。さらにコンベンション機能やレストランを備えた宿泊施設を県として希望する。江の島でセーリング競技が開催されたことを踏まえた「オリンピックレガシー」を伝承する事業として資料館の整備といったハード事業やソフト事業などを想定する。
また、地盤面から10bの高さで300平方b以上のスペースを確保した津波避難機能を求める。
事業期間は売却、事業用定期借地とも49年間(原則、23年4月1日〜72年3月31日)。売却の場合は所有権移転日から3年以内に着工する。 提供:建通新聞社