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滋賀産業新聞
2022/06/07

【滋賀】県南部土木 新川の河川改良

 県南部土木事務所は、野洲市に流れる新川の河川改良工事を計画している。現在、内水排除計画の検討業務を進めており、この業務を7月末にまとめ、年度内に地元との協議開始を目指す。設計および工事については、今回の検討業務の中で決定するため現段階では未定。
 対象となるのは、野洲市北地先に流れる一級河川新川と一級河川童子川との合流点で、現地は13年(平成25年)、大型の台風により新川の水位が上がったことで川の氾濫が起こり、周辺の田んぼや人家に被害を及ぼした。原因は台風により、合流点の童子川の水位が上がったことで、新川の水が逆流し氾濫。そのため同事務所は、過去に急遽合流点に新川から童子川に水を組み上げるポンプを設置し、被害を軽減する対策を行った。
 同河川のポンプ設置から、現在まで人家には被害は出ていないが、ほぼ毎年発生している台風や豪雨による河川の氾濫は起こっており、同事務所は地元、野洲市からの要望を踏まえ新たに対策を図る。
 今回の検討業務の中で、ポンプの容量を上げる案や遊水地を設ける案。実現は困難としているが、新川は童子川へ合流する箇所と河川の下を潜るサイフォン形式にもなっているため、その管のサイズアップなども視野に入れる考え。また、同事務所は最終的に3案くらいまで絞り、地元と協議を重ねていき最適な対策の実現に向け進める。
 なお、この検討業務はパシフィックコンサルタンツ滋賀事務所(大津市)が担当。

提供:滋賀産業新聞