中電不動産(名古屋市中区栄2ノ2ノ5)は、瑞穂区大喜新町他の旧中部電力社宅跡地を開発する「瑞穂プロジェクト(仮称)」について、商業・医療・福祉施設を整備する南ブロックの開発に着手する。現在は施工者やテナント事業者の選定を進めており、11月の着工を目指している。
南ブロックの開発では、1万2143平方bの敷地内に、南棟(鉄骨造2階建て延べ6082平方b)と北棟(同地下1階地上2階建て延べ1251平方b)、東棟(同平屋557平方b)の3棟を建設する。南棟と北棟は、2階部分を渡り廊下で接続。また、敷地北東には広場と中庭を設置する予定。駐車場は西側から南側に沿って、平面式で150台分を整備する。
メインとなる南棟は、1階で生鮮食品を扱い、2階には均一雑貨店とドラッグストアが入る。北棟は1階に医療系施設と調剤薬局、2階に医療系施設、3階に学習塾と英会話教室が入居。東棟は、飲食店とデイサービス事業者が出店する予定。デイサービスについては、市道亀城町線支線1号と接続する独自の出入り口を設ける。いずれの事業者についても、「現在は選定中」とした。
完成は2024年2月、オープンは同年4月を予定。設計はフジタ(東京都渋谷区)が担当している。
旧中部電力社宅跡地は、20年4月に中部電力(名古屋市東区)が中電不動産へ移管。約2fの土地を商業・医療・福祉施設と共同住宅からなるエリアに再開発するため、21年7月に名古屋市へ都市計画提案を提出し、22年2月に了承された。今回の南ブロックは、北側と東側に隣接する住宅地区に先行して開発に着手する。住宅地区の開発スケジュールに関しては、明らかにしていない。
場所は名古屋市瑞穂区大喜新町3ノ5ノ1他。
提供:建通新聞社