香取市は3日、旧小見川南小学校と旧八都第二小学校の跡地活用事業者を選定するためのの公募型プロポーザル手続きを開始した。学校統廃合により閉校となった施設の有効活用を図り、地域の活性化や市の発展につなげる。原則として、土地を有償の賃貸借契約、建物は無償の使用貸借契約とする。校舎、屋内運動場などの建物および土地については原則、一括貸し付けとし、部分貸し付けを希望する場合は提案において示すこと。契約期間に関しては原則、10年とするが、双方から特段の申し出が無い場合、更新を認める。
旧小見川南小学校は、五郷内2218に所在。貸付対象面積は、7545・61u。主な建物は▽校舎=RC造2階建て、延べ床面積1854u、1984年度建築▽特別教室棟=木造平屋、床面積199u、2000年度建築▽屋内運動場=RC造2階建て、延べ床面積704u、1982年度建築。
旧八都第二小学校は、仁良1038―1にある。貸付対象対象面積は、1万1347u。建物は、RC造3階建て、延べ床面積1834u、86年度建築の校舎と、RC造2階建て、延べ床面積839u、1989年度建築の屋内運動場など。
土地の貸付料については、市が提示する基準額を最低価格とし、事業者が提案する価格を基に、契約締結時に協議を行う。基準額(月額)は、旧小見川南小学校がu単価12・285円(一括貸付の場合は借地部分2582uを除き6万977円)、旧八都第二小学校が同10・989円(一括貸付の場合は12万4692円)。提案内容等が「財産の交換、譲与、無償貸付等に関する条例」に該当するときは、無償または時価よりも低い価格で貸し付ける場合がある。
提案事業に求める事項として▽応募者自らが施設の改修計画を立て、整備・維持管理を行い、事業を運営▽現存する校舎や体育館などを活用▽地域活性化に寄与▽地域住民との良好な信頼関係の形成▽災害時の避難場所・避難所や選挙時の投票所として指定されている施設の開放――などを挙げている。
提案内容について地域の理解が得られない場合、貸し付けない。
貸付契約において、事業者は契約に要する費用、施設修繕・改修費、光熱水費、施設維持管理費、樹木等維持管理費などを負担する。
プロポーザルの参加資格要件は、法人格を有する単体の事業者または複数の事業者によって構成されるグループであることなど。提案施設の設計・建設および契約期間中に継続して管理運営できる資金力と経営能力を求めている。
今後は、13〜15日に行う現地見学の申し込みを10日まで受け付けている。16日まで質問を受け付け、21日に回答。22日に参加表明書の提出、また28日には企画提案書の提出を締め切り、29日の書類による1次審査、7月上旬のプレゼンテーションによる2次審査を経て、同月中旬に2次審査結果を通知するとともに、貸付条件等に関する協議を開始する。