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建通新聞社(神奈川)
2022/06/03

【神奈川】旧上瀬谷通信施設公園 拡張区域で公民連携

 横浜市は、(仮称)旧上瀬谷通信施設公園の整備で、20f拡張する公園区域について、Park―PFIなどの公民連携手法を導入し、アウトドア体験施設や飲食・物販施設など、自然と共生しながらにぎわいを創出する地区として整備する考えを明らかにした。本年度、民間事業者などへのヒアリング・サウンディング調査を実施し、具体的に検討を進める。
 6月1日に開かれた2022年第2回市会定例会の温暖化対策・環境創造・資源循環委員会で「(仮称)旧上瀬谷通信施設公園に関する検討状況について」として報告した。
 市がまとめた「(仮称)旧上瀬谷通信施設公園基本計画(案)」によると、公園全体を北、西、中央、東の四つに分け、散策や休憩、スポーツなどのレクリエーション活動のための地区の他、農体験やアウトドア体験、環境学習が可能な公園として整備する。
 拡張区域となる北地区は、自然と共生しながらにぎわいを創出する地区とし、グランピングやキャンプ、アスレチック施設などを想定するアウトドア体験施設や、地産地消を推進するための飲食・物販施設を設ける。整備手法は公民連携を積極的に推進する方針。
 西地区はスポーツを中心としたレクリエーション活動の場となる地区として、運動広場や野球場、多目的広場、スポーツ施設管理棟を整備する。
 中央地区は広大な草地広場を生かしたイベントやレクリエーション活動、憩いの場とするとともに、植物や環境などに関する学びを発信する地区とする。桜並木や草地広場となるサクラ広場、大花壇、遊具広場、ドッグラン、植物・環境体験学習などで利用する「パークセンター1」を設ける。
 東地区は、自然体験や農体験などを通じて自然と暮らしが調和する持続可能なライフスタイルの発信や、自然とともにある心地よさや喜びを感じながら森林浴や地域の自然を生かした自然観察や環境学習などを行う地区とする。体験農園や森の散策路、日本庭園、環境活動拠点とする「パークセンター2」を整備する。
 駐車場は3カ所に整備する予定で、1000台程度駐車ができる規模を想定している。
 23年度から一次整備として、国際園芸博覧会(花博)で活用可能な園路・広場、インフラ設備、グリーンインフラ、邸園、植栽、各種設備などを整備する。花博開催後、28年度から二次整備を進め、完成した地区から順次供用し、43年度の全面供用を目指す。
 遠藤賢也環境創造局長は、「おおむね起伏がなく草地が多い65fもの広大な土地に、さまざまな施設を配置する公園は、市でこれまで例がないものになる。市民が一日を通して楽しく過ごせる魅力ある公園にしたい」と話す。
 公園の面積は約65f。
 所在地は瀬谷区瀬谷町、旭区上川井町。
 現在、西と中央、東地区の一次整備に向け「(仮称)旧上瀬谷通信施設公園実施設計業務」の委託先をプロポーザル方式で選定しており、8月上旬に特定する。 提供:建通新聞社