守山市は、築30年以上が経過している同市福祉保健センター(すこやかセンター)について、大規模改修工事を計画、17日にも担当コンサルタントを決定し、業務を年度末にまとめる。工事の発注時期は確定していないが、新庁舎が23年9月頃から動き、それに合わせて同センターの一部機能が移転するため、9月以降の着工を目指す。
大規模改修の内容は、主に建築では外壁および内装の改修、間仕切りの変更などを行う。電気設備ではキュービクル、幹線設備を更新し必要に応じて増設、電灯設備、弱電設備、情報通信、自火報・非常警報の更新を実施。機械設備では、空調設備の更新、給排水・衛生器具設備を更新する。市は、今回の施工でユニバーサルデザインや利用者の安全性・利便性に配慮し、省エネに考慮した改修工事を目指す。また設計の中で、セキュリティー機能強化の検討や必要に応じてアスベストの含有調査を実施。乳幼児健診や療育の実施、事務所を利用しながらの工事となるため、工事のローリング計画、工程の検討を行う。
守山市福祉保健センター(すこやかセンター)は、守山市下之郷3丁目2―5の敷地約5000平方bに92年度(平成4年度)に建設された。規模はRC造3階建、延約3750平方b。乳幼児健診など母子保健事業等を行い保健・福祉関係を所管する部署が入っている。同センターは、守山市が24年(令和6年)10月の全体供用を目指し取り組んでいる新庁舎整備事業で、完成した新庁舎にセンター内の機能の一部を移動させるが、センターとしてはその後も健診会場、乳幼児健診などが受けられる場として運用していく。
同市は、同センターを今後も長期的に使用していくため、施設全体を把握するために、20年度に屋上・屋根の防水保護層や排水状況、屋上設置物の避雷針やアンテナなど、建物の外部では外壁の劣化度合いを中心にバルコニー、タラップ、外部の天井や階段など、建物の内部では、内装壁、天井や床、階段などの劣化診断調査を行なった。また消防設備やエアコン、ボイラー、浄化槽などの施設の設備についても調査を実施し、昨年度に「守山市福祉保健センター長寿命化計画」を策定した。
提供:滋賀産業新聞