日本型枠工事業協会新潟支部は1日、2022年度通常総会を弥彦村で開いた。任期満了に伴う役員改選では、渡辺節男支部長(若月組社長)が再選された。
冒頭、あいさつに立った渡辺支部長は、資材の高騰や不足の現状、働き方改革への対応と人材確保の難しさといった課題を挙げ、「業界が皆で協力して取り組まなければ生き残れない」と危機感を示した。その上で、「従来、法定福利費の取得に努めてきたが、問題が解決しないうちに新たな問題が降り掛かってくる。それらを解決できなければ会社の存続にも関わるので、お客様にも現状の再確認とご協力をお願いしたい」と訴えた。
議事では21年度事業報告、収支決算報告と監査報告が行われ、いずれも承認。また、22年度事業計画案と収支予算案も原案通り可決された。事業計画には、法定福利費が工事費と切り離して支払われる仕組みの制度化要望や、働き方改革に対応しても型枠技能者の給与水準を維持できる契約単価改善、建設キャリアアップシステムへの対応、登録型枠基幹技能者育成事業の推進と技能検定支援などを盛り込んだ。
続く意見交換では、標準見積書、法定福利費試算表、雇用状況の調査などについて協議。その後、同協会の鈴木秀穂事務局長が講演を行った。