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鹿児島建設新聞
2022/06/02

【鹿児島】県、姶良家畜保健衛生所新築設計/公募型プロポで公告/要件は県内事務所単体

 家畜伝染病等の防疫、発生時の対応拠点となる姶良家畜保健衛生所の移転新築に向け県は1日、基本・実施設計を公募型プロポーザル方式で実施する要領を公告した。参加資格は県内1級事務所の単体で、経常共同企業体は認めない。参加表明は14日、技術提案書は22日までで、7月上旬に審査結果通知を行い同月中旬の契約を目指す。委託期限は2023年3月13日まで。

 建設場所は霧島市牧園町高千穂のみやまコンセール近くで、同市から購入。敷地は約1万1500uで都市計画区域内(白地・建ぺい率70%、容積率400%)と景観区域となっている。
 設計対象施設の延べ面積は1400u以内。内訳は管理棟460u以内(事務室、研修室、更衣室外)、検査棟480u以内(検査室、薬品室、冷蔵室、洗浄室、シャワー室)、解剖・焼却棟160u以内(解剖室、動物用焼却炉設置)、車庫・薬品庫100u以内(公用車車庫、薬品、資材保管庫)、備蓄倉庫棟190u以内(防疫資材備蓄用倉庫)、電気室棟−など。
 参加資格は県内に本店がある1級建築士事務所で、直接的かつ恒常的(3カ月以上)雇用関係にある1級3人以上かつ1級または2級を4人以上の体制を求めている。
 現施設=写真=は、姶良市加治木町にあり1967年に整備し54年が経過。周辺の宅地化が進んだことで、隣接地との間に障壁設置を行い、検体をできるだけまとめて焼却し、焼却炉の稼働日数を減らすなど周辺環境への配慮に努めているが、老朽化等が進んでいることから移転整備を決断。高度なバイオセキュリティーを完備した検査施設や機器、防疫資材の備蓄倉庫等を整備することになった。
 なお、22年度当初予算には設計費や地質調査費、用地購入費等として1億4025万円を計上している。


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