熊本県は、企業誘致の受け皿となる新規工業団地の整備に乗り出す。半導体製造大手TSMCの熊本進出により、半導体を中心とした関連産業の進出が見込まれるため。菊池市事業区と合志市事業区の2カ所(各約24f)を候補地に選定し、25日付で基本計画・基本設計業務の一般競争入札を公告した。
県営工業団地は現在、残区画が少ない状況にある。一方で、世界的な半導体不足等を背景に、関連産業の進出が活発化。昨年11月にはTSMCの熊本進出が決定し、工業団地の問い合わせが急増しているという。
県は、TSMC進出を追い風として新規工業団地の整備を加速させ、製造業や物流企業等の誘致に繋げたい考え。2025年度までに総事業費約70億円を投じ、新工業団地を2カ所整備する方針だ。
22年度は、基本計画・基本設計、環境調査等を策定するため、当初予算に事業費1億7100万円を計上。23年度からは実施設計、用地取得、開発行為を行い、24〜25年度で造成工事を進めたい考え。26年度からの分譲開始を目指している。
今回公告した業務の参加資格は、業務区分「委託」で、営業種目「調査業務(都市計画関係調査)」に登録されている者。6月1日まで参加申請書を受け付け、同14日に開札する。
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