県県土整備部は1日、蓮沼海浜公園と富津公園を対象とする「整備等の基本的な考え方策定業務委託」の公募型プロポーザルを公告した。両公園のさらなる魅力向上と利用促進を目指し、官民連携による公園施設の再整備を推進するため、現状の課題や二ーズを詳細に把握し、整備等の基本的な考え方を策定する。委託料の上限は、蓮沼海浜公園1500万円、富津公園1200万円。委託期間は、いずれも契約締結日から2023年3月17日。策定後は、23年度にサウンディング型市場調査を実施し、早期の事業化を目指す。
蓮沼海浜公園は、山武市蓮沼ホに位置する県立レクリエーション都市公園で、幅広い年齢層に利用されている。開設面積は38・3ha。指定管理者は第三セクターの千葉県レクリエーション都市開発。
1975年の開設から約46年を経過し、老朽化が目立つほか、公園利用者の約7割が夏場のプール利用者となっている。今後の公園利用の活性化を図るためには、レジャーの多様化が進んだ現代のニーズに沿う、新たな集客施設などの導入が必要となっている。
富津公園は、富津市富津に位置する県立広域公園で、幅広い年齢層に親しまれている。開設面積は97・3ha。指定管理者は、千葉県まちづくり公社を代表者とする富津みどりの公園グループ。
66年の開設から約56年を経過し、老朽化が目立ち、また公園利用者の約8割が夏場のプール利用者となっている。今後の公園利用の活性化を図るためには、眺望、近代遺構、ランニング利用など、公園が持つ魅力を生かした新たな集客施設などの導入が求められる。
いずれの公園においても、海に近い立地を最大限に生かし、魅力ある提案をすることで集客力の向上を図りたい考え。
業務内容は、公園の現状および官民連携に向けた課題の整理、整備等の基本的な考え方策定に向けた検討会議の開催補助、整備等の基本的な考え方の策定、サウンディング業務の準備および資料の作成、報告書作成など。
プロポーザルの参加資格は、県の物品等一般競争入札参加資格者および指名競争入札参加者の資格等に基づき、委託においてA等級に格付けされ、過去10年以内に▽Park―PFI事業に関連する業務委託▽「民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律(PFI法)」に基づく事業で、公園(第2条第1項第1号)、観光施設(同第4号)に関連する業務委託▽公園施設(都市公園法第2条第2項)に関する事業で、官民連携に関連する事業の業務委託――のいずれかの実績を有することなど。
今後は、8日まで質問を受け付け、10日までに回答する予定。22日まで、提案書類の提出を受け付けている。企画提案書およびプレゼンテーション・ヒアリングによる審査は29日に行う。
蓮沼海浜公園の施設概要は▽水の広場=約7万2400u▽テニスガーデン=約4万1100u▽蓮池=約1万8500u▽第1駐車場=約2万4300u▽ウォーターガーデン=約6万1700u▽野球場=約8800u▽第2駐車場=約1万500u▽いこいの広場=約3万9700u▽子供の広場=約5万4500u▽第3駐車場=約7900u▽南浜スポーツ広場(サッカー場ほか)=約2万700u▽南浜スポーツ広場(テニスコート)=約1万5000u▽保安林内園路=約5500u▽保安林内ミニ・トレーンの敷地=約2500u。
富津公園の施設概要は▽室内プール=床面積3414u、25mプール(水深河動床式)8コース、児童プール、トレーニングルーム、サウナ室男女各1室▽ジャンボプール=敷地面積5万843u、水面面積6551u、流水プール、造波プール、競泳プール、チビッコプール、スライダープール、管理・ロッカー棟、レストラン棟ほか▽野外劇場=建物有効面積257u、ステージ面積207u、楽屋面積50u、固定椅子約100人▽多目的運動広場=1万u(100m×100m)。