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北陸工業新聞社
2022/06/01

【富山】山田静宏理事長を再任/県骨販協同組合が総会

 富山県骨材販売協同組合の第49回通常総会が5月30日、富山市の県骨材会舘で開催され、任期満了に伴う役員改選で、山田静宏理事長の再任などを決めた。
 冒頭、山田理事長があいさつし、「昨年度を振り返ると、新型コロナの影響で社会経済活動が大変滞った。東日本建設業保証富山支店によると、本県の公共工事は請負金額が対前年度比10・8%増となった。原材料価格の上昇や金融資本市場の変動、供給面での制約など、下振れする状況もあった。販売数量は157万トンでほぼ横ばい。製品別では生コンが約122万トン、二次製品が約16万トン、アスコンが約19万トンとなった」と説明。
 さらに、「2022年度は国土強靱化予算が継続しているが、生コン業界は低迷を続け、工業組合によると、今年度も需要環境が大きく好転する材料は見受けられないとしている。組合員の中では、原石の安定供給に黄色信号が付き、非常に苦労しているエリアもある。原石は限りある資源だが、我々は客先に安定供給し続ける使命がある。延命策や山砕への移行、その他の手立てによって、何とか安定供給できる寿命を伸ばしたい。課題が多いが、皆さんと一緒に知恵を出し合い乗り切りたい」と述べた。
 議事では、21年度事業報告や22年度事業計画および収支予算など8議案を審議し、いずれも承認した。
 22年度の基本方針では、需要回復の期待もあるが、引き続き厳しい状況が続くとの見方もあることを考慮し、骨材販売数量を前年度と同程度に想定。万が一に備え、体制の維持に最大限努めるとともに、長期的な展望のもと、経営基盤の安定・充実に取り組む。
 また、重点事項には、共同受注・共同販売体制の堅持として、骨材共同販売価格での取引の維持、供給体制(シェア)の堅持、品質管理の徹底など、組織活動の強化では、競争と協調の調和・調整の実現、組合員の団結力の強化と交渉力の向上などを挙げた。
 以下、理事長以外の役員(敬称略、(新)は新任)。▽副理事長=野村進、藤井泰三▽専務理事=(新)名村信雄(員外)▽理事=中田陽一、本田俊人、角井益美、竹島信弘、酒井健吉、野村一弘、岩木正徳、(新)大浦祐二、馬渡一雄、河合直之、森内忠男、岡田昇、久保俊介▽監事=川原秀隆、森元清隆、和泉保之、中波俊一

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