新潟県建築設計協同組合は5月30日、第51回通常総会を新潟市中央区で開き、任期満了に伴う役員改選では長橋鐵雄氏(NSK建築構造研究所代表取締役社長)を新理事長に選任した。
就任あいさつで、長橋理事長は緊張な面持ちで、「役員一同、事業計画に基づき組合運営していく。魅力ある団体となるよう、今後の目指す姿を考えていきたい」とし、さらなる協力を求めた。
議事では、技術研修会および講習会、視察研修事業(ハートフル建造物見学会等の検討)を盛り込んだ2022年度事業計画など9議案が承認されたほか、受注機会の拡大のため、プロポーザルへの積極的な参加や、新たに立ち上げた特別委員会戦略会議で将来展望を見据えた経営、運営をさらに検討していくことが示された。これらを踏まえ、組合の組織力と総合的な技術力を生かし、より良き新潟県の公共建築を目指すとともに、信頼、期待される県内最大の設計集団として結束を図った。また、2021年度の受注物件では、県および柏崎市、加茂市、佐渡市、県立大学から耐震診断・補強設計、新営設計、設計・監理、調査、改修など15物件を受注(繰越含む)したことや、県にコロナ対策として100万円を寄附したことが報告された。
退任の理事を代表し、海津正男前理事長は「大きな荷物をようやく降ろせた。大勢の方々と親密な関係が築けた一方、結果を残せなかった」と振り返りながら、新役員に大きな期待を込めた。
総会終了後に懇親会も行われ、県議会の佐藤純議長らが祝辞を述べ、新潟市建築設計協同組合の丸山健一理事長による万歳三唱で締めくくった。