福井県生コンクリート工業組合(上木雅晴理事長)は5月27日、第57回通常総会を福井市下六条町の中小企業産業大学校で開催した。2021年度事業報告・収支決算および22年度事業計画・収支予算案などを審議、いずれも了承した。また、任期満了に伴う役員改選では、上木理事長を2期目再任した。
冒頭のあいさつで、上木理事長は「みなさんの意見を伺いながら、さらなる業界の発展へ力を尽くしたい」とし、組合員へ一層の協力と団結を呼びかけた。
21年度の事業報告によると、出荷数量は79万8036立方メートルで、20年度に比べ約44万1000立方メートル少なく対前年比64・4%となり、大きく下回った。要因は、北陸新幹線延伸工事のピークアウトおよび大型公共工事並びに民間建築工事の需要が減少したためで、大野勝山地区を除く各地区で50〜60%台と20年度を大きく下回り、22年度についても同様と思われる。大野勝山地区については中部縦貫自動車道建設工事の遅れがあるものの想定以上の出荷増となり、対前年比110・5%となった。
22年度は、全国出荷数量の需要想定は7350万立方メートル(対前年比98・0%程度)と前年度実績を下回るものと想定。県の組合も75万1000立方メートル(対前年比94・0%)で、約4万7000立方メートル下回ると想定。北陸新幹線延伸工事の終息や、官民による大型工事の減少などが考えられる要因で、業界を取り巻く環境は以前に増して厳しいしている。その中で、関係機関と連携を強めて、社会的な信頼の確保に努め、共同試験場として今まで以上に品質確保や、技術水準の維持向上を図っていく方針。
役員の方々(敬称略)
■理事長
上木雅晴 ウエキグミ
■副理事長
高崎俊二 ユタカ
土本鐵夫 のぞみ
小森英雄 嶺南デンカ生コン
■理事
鳴海賢一 寺前生コン
古市浩昭 北菱生コン
西出勝信 協立生コンクリート
南谷哲彦 福井宇部生コンクリート
斎藤力 ギチユー
稲葉信行 敦賀生コン
濱田康夫 大飯生コン
日高規晃 日盛興産
■専務
鰐渕浩司 組合
■監事
下原譲 武生小野田レミコン
米林自然 福井アサノコンクリート