徳島県は、2014年に大規模な洪水被害を受けた那賀町阿井の那賀川左岸で、築堤工事に合わせて樋門を4基設置する。これに伴い「第1・3・4分割」の設計業務を四国建設コンサルタント(徳島市)、「第2分割」をフジタ建設コンサルタント(北島町)に委託した。一般競争入札(総合評価)を経て委託先を決めた。履行期間はいずれも5月18日から2023年2月11日まで。
丹生谷橋上流を中心に延長約1・5`の堤防を新設する工事に伴い樋門を設置する。下流から上流にかけて第1〜第4分割の業務に対応する樋門を設計する。第1分割の樋門は渓流の下流に設ける。いずれも柔構造形式、鉄筋コンクリート構造。
今回の業務で施設配置計画、断面形状、基礎地盤の沈下・変位量、地盤対策工、函材、函軸構造形式、スパン割り、継ぎ手形式を検討した上で、樋管断面や本数(連数)、ゲート形式を決定する。
工事は本体工(躯体、胸壁、翼壁、水たたき、護床工)、ゲート工(扉体、巻上機、戸当たり、操作室、管理橋)、高水・低水護岸、仮設構造物(仮締め切り、仮排水路、工事用道路、山留工)などを見込んでいる。
用地測量は興国(徳島市)、第一測量設計事務所(徳島市)、大新測量設計(阿南市)で10月16日までに完了させる。
提供:建通新聞社