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建通新聞社四国
2022/05/31

【香川】広域水道 綾川浄水場排水処理施設を更新

 香川県広域水道企業団は、老朽化や耐震性不足に対応し維持管理を効率化するため、綾川浄水場の排水処理施設を更新する。2022年度はまず、非常用発電機燃料タンクを移設し、空いた土地に排水処理棟を建て替える。
 現在の燃料タンクは容量6000gの鋼製2基で、1992年の設置から30年間経過し老朽化しているため移設に合わせて更新する。新しいタンクは内側が鉄製で外側が強化プラスチックの二重構造のSFタンクと、燃料流出を抑えるための鉄筋コンクリート外槽を設ける三重構造とする方針。容量は1基で1万2000g。工事に向けた設計と既設の発電機室への燃料管のルートなどの検討をしている。工事の総合評価方式制限付き一般競争入札を10月ごろに公告する。
 排水処理棟の建て替えでは、設計業務の公募型指名競争入札と地質調査業務の指名競争入札の手続きを7月にも開始し、その成果を基に早ければ23年度に工事着手する。建屋と機械設備、電気設備に分けて3年間程度かけて行う予定。新しい排水処理場の建屋は1階が鉄筋コンクリート造、2階が鉄骨造の2階建てで延べ576平方bを想定。既存の建屋は約400平方b。
 この他、老朽化している脱水機の更新の設計も22年度中に委託し、順調なら23年度に工事を発注する。既存の遠心脱水機(処理能力1時間当たり10立方b×2台)=写真=を、短時間型加圧脱水機(ろ過面積80平方b×1台)に更新する方針。
 排水処理棟を建て替えた後の基本的な構想として、空いたスペースに新しい濃縮層を新設する。その後、既設の濃縮層(内径17b×深さ4b、約900立方b)を取り壊し、新しく濃縮層と排水排泥地を新設することを検討している。濃縮層と排水池・排泥池は1基ずつで予備がないため、濃縮層と排水排泥池をそれぞれ2池に増設して維持管理をしやすくする。新しい濃縮層の規模は2池とも鉄筋コンクリート造で内径8b、深さ4b程度を想定している。新しい排水排泥池は鉄筋コンクリート造で幅8b、奥行き18b、深さ3・5b程度を想定している。
提供:建通新聞社