田尻町は本年度から教育委員会事務局内に「一貫教育推進課」を立ち上げ、保幼小中一貫校の新校舎建設に向けた取り組みを開始した。敷地を共有する田尻町立小学校と中学校に、現地建て替えで建設する方針だ。本年度は、早ければ9月補正予算に2023年度までの債務負担行為を設定して、基本構想の策定業務委託費を計上する。
20年度に策定した第5次総合計画で、校舎棟などが1960〜80年代に建設された小中学校の在り方として一貫校の設置構想を盛り込んだ。基本構想では、隣接する幼保一体型施設との一貫化、南側に隣接する町営プールとの連携などを含め、建物の規模や導入設備、スケジュールなどを示す考えだ。
一貫校では、小中9年間をベースにし、一つの建物で異学年交流、就学前教育との接続を行う。また、町の中心に位置することから、地域に根差した教育の場を目指す。町では2030年度の15歳未満人口を約1100人と想定している。
小学校(吉見690)の敷地面積は8599平方b。既存施設の規模は、新館が3階建て延べ1413平方b、旧館が3階建て延べ1780平方b、管理棟・体育館が3階建て延べ1981平方b。
中学校(嘉祥寺412ノ1)の敷地面積は8351平方b。規模は、新館が3階建て延べ1587平方b、旧館が3階建て延べ1413平方b、体育館が2階建て延べ1220平方b。
施設の構造は全て鉄筋コンクリート造。
提供:建通新聞社