17年ぶり新体制 新会長に根〆副会長 谷村前会長は理事に残り相談役に (一社)長崎県建設業協会の2022年度通常総会が、26日にホテルニュー長崎で行われ、任期満了に伴う役員改選で、新会長に根〆眞悟副会長(叶シ海建設)が就任した。17年間会長を務めた谷村隆三氏(叶ッ野組)は理事に残り相談役として協会を支える。
退任に当たり谷村氏は、会長就任当初を「利益が出ず、給料が減り、人員整理や廃業が相次いだ建設業界が非常に厳しい時代だった」と振り返った。そして「当時に比べれば、今の経営環境は大変良くなった。厳しい時代を乗り越えてこられた皆様のご努力を誇りに思う」と会員に伝えるとともに、発注機関や関連団体の力添えに感謝した。
ただ、「一つが上手くいくと別の問題が出てくる。問題はたくさん残っている」と指摘。「どうか新会長の下、会員の皆様が一致団結し、建設業協会のみならず、建設産業界の発展に務められるようお願いします」と、協会員に語った。今後については「相談役として、これまでの経験を生かし、協会執行部のお役に立てれば幸いです」と話した。
根〆新会長は、総会後の取材に対し「業界が大変な時期から17年もの長きにわたって頑張ってこられた」と、谷村氏を労った上で、「現在は(国土強靭化などで)一定の事業量が確保できているが、担い手の確保や週休二日、残業規制、女性活躍、ICT活用など新たな課題に直面している。これらの取り組みを進めるとともに、さらなる予算の確保に向けて国・県に働き掛けていきたい」と抱負を語った。
総会では、本年度の事業計画として、▽公共事業の円滑な施工▽働き方改革の推進などによる職場環境の整備と処遇改善▽労働災害防止対策の推進(建災防県支部と連携)▽建設生産システムの高度化▽会員企業の経営改善に資する諸施策の強化▽社会的責任への取組―などを進めることを決定。このうち「公共事業の円滑な施工」では、不調・不落の改善に向け、前例主義を改め建設業の総合的な経営環境の向上に繋げるよう、発注者とのタイムリーな意見交換を進めていく方針だ。
<支部青年部連合会設置へ>
このほか、支部青年部連合会(仮称)を設置する計画。青年部活動や業界の活性化に向けた情報・ノウハウを共有し、調査研究を進めることで、企業と建設業界の発展に寄与することを目指す。また、県と締結した災害支援協定について、『大規模災害発生時の支援活動従事者にかかる災害補償のありかた検討会』で現行の補償の在り方を検討。本年度は応急・緊急的措置として、民間保険の加入手続きを進める。
今期の主な役員は次の通り(敬称略、〇は新任)。
【会長】
〇根〆眞悟(叶シ海建設)
【副会長】
〇上山信宏(樺キ崎土建工業所)▽東房昭一(叶シ日本建設)
【副会長兼常任理事】
〇下田幸廣(川田建設工業梶j〇中原達夫(鰍ネかはら)
【常任理事】
▽川島邦元(叶e和土建)▽崎田誠伸(叶ス伸建設)▽増山富博(増山建設梶j▽中嶋一也(中島建設梶j▽富永政巳(兜x永工務店)〇原田繁盛(潟nラダ)〇浜田哲男(兜l田組)
【監事】
〇中村人久(兜ス山組)〇嵩下明伸(雲仙建設梶j〇三谷利博(員外)