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建設新聞社
2022/05/30

【東北・青森】システム環境研究所を選定/県・青森市統合新病院の整備検討支援

 青森県と青森市は、県立中央病院と青森市民病院を統合した新病院整備に向け、「青森県と青森市の共同経営・統合新病院整備検討支援等業務」の委託者選定へ公募型プロポーザルを実施した結果、システム環境研究所を最優秀提案者に選定した。
 プロポーザルには4社が参加(ほか3社は非公表)。23日に県立中央病院でプレゼンテーションを実施した。今月中に契約を締結する方針だ。提案上限金額は400万円(税込み)。
 県立中央病院と青森市民病院の両病院をめぐっては、ともに築後35年以上で、建物や設備の修繕費用が増加していることや耐震基準は満たしているものの、免震構造になっていないこと。また、医療従事者不足や機能の役割などを見直すため、昨年5月から県立中央病院と青森市民病院のあり方検討協議会(委員長・辺見公雄全国自治体病院協議会名誉会長)を設置し検討を進めてきた。その結果、共同経営の上で、一般病床800〜900床程度を見込む統合病院を新たに整備することが最も望ましいとする提言をまとめた。これを受け今年2月、三村申吾知事と小野寺晃彦市長は記者会見を開き、統合した新病院を青森市内に整備し、共同経営する方針で合意した。
 今回の業務では、共同経営・統合新病院整備に向けた検討を進めるため県病院局と市民病院事務局に対し、検討体制や作業スケジュールの作成等に関する支援等を行うほか、診療機能に関する検討の支援(診療機能は5疾病5事業のほか、新興感染症等の医療など検討が必要と思われる分野に関するもの)、統合再編や病院整備事例などを基に各種条件の整理や整備手法に関する検討の支援等を行う。履行期限は2023年3月31日まで。
 なお、現在の施設概要は、県立中央病院が、本棟がSRC造地下1階地上10階建て、延べ5万5673・77平方b。救命救急センター棟がRC造3階建て、延べ2819・10平方b。MRI棟がRC造2階建て、延べ638・12平方bで、病床数は679床。青森市民病院が本院がSRC造地下1階地上7階建て、延べ3万6310・08平方bで病床数は459床となっている。

 提供:建設新聞社