2025年大阪・関西万博や大阪IRなど国際観光拠点の玄関口となる(仮称)夢洲駅の建築工事は早ければ年内にも現地着手することが分かった。発注を担当する大阪メトロが早ければ10月に工事を発注するとみられる。駅舎と信号電気設備は分離発注し、22〜24年度に工事を行う予定だ。
インフラ外部の整備を担う大阪港トランスポートシステム(OTS)がまとめた夢洲駅の基本デザインによると、「移世界劇場」をデザインコンセプトに空間を演出する。地下2階ホーム階では天井に鉄道の運行ダイヤ図を“折り紙”で表現。天井の材質はアルミと金属パネル。ホーム中央の門型に照明を配置して、光のゲートをくぐりエスカレーターや階段に進む移動体験を演出。
地下1階コンコース階では、全長160b、通路幅17bのコンコースで折り紙天井を組み合わせる他、大型サイネージパネルを設置、床は磁器質タイルを使用する。
改札前円形広場では、折り紙天井を半円状につなぐ他、改札上部に可変サインを組み込んだゲートを設置する。
この他、トイレ整備では、男性用・女性用・多機能用の他、独立したオールジェンダートイレを設置するなど、最先端の取り組みを行う。
駅の建築設計は大阪メトロと安井建築設計事務所が担当。
OTSは北港テクノポート線(コスモスクエア〜夢洲)のインフラ外部(駅舎、変電所、信号電気設備)の整備を担い、発注業務は大阪メトロが担当する。
提供:建通新聞社