大津市は、中庄2丁目にある「膳所小学校」について、長寿命化による改良等工事を計画、設計業務を22年度内に取りまとめ、工事発注は23年度早期を目指している。
発注方式については、建築、電気設備、機械設備、昇降機設備の分離型で、仮設校舎も予定。
概算工事費は、設計の段階で改修工事16億3700万円、仮設校舎9500万円を見込み、30ヵ月の工事期間で、25年度内の完成を目指して進めていく。
対象となる膳所小学校は、大津市中庄2丁目8―37に位置し、敷地面積2万7240平方bで、長寿命化改修となる校舎棟は、対象延べ面積8215平方bで、仮設校舎として増築工事される建物規模は、S造2階建、延2000平方bを想定している。
工事概要は、長寿命化改修工事として、校舎棟の屋上防水改修工事は全面改修で、シート防水断熱工法(仕上塗料塗り)による改修、外壁改修工事は全面改修(外部建具・金属等を含む)で外壁用塗膜防水材による改修、窓はカバー工法による改修。普通教室、特別教室、その他居室、廊下、階段、玄関、昇降口等の内部改修工事、トイレ改修工事は洋式化・乾式化による床・壁・天井・トイレブース・建具等の全面改修を行う。体育館についても、屋上防水及び屋根改修工事で、改修工法は野地板までの撤去・新設とした葺き替え工法を予定。外壁改修、アリーナ・更衣室・控え室・倉庫等の内部改修、トイレ改修は、洋式化・乾式化による床・壁・天井・トイレブース・建具等の全面改修に取り掛かる。
また、そのほかに堅田小学校(本堅田3丁目6―1)も長寿命化による改良等工事を計画しており、概算費約19億円の大型工事を予定している。
同市では、今回の改良等工事で施設の長寿命化を図り、教育の環境整備を目的として着手していく。
なお、設計は三座建築事務所(大阪市西区)が担当。
提供:滋賀産業新聞