高知県警察本部は、南海トラフ地震による津波浸水対策として宿毛警察署と室戸警察署を高台に移転する。宿毛警察署は5月に供用した宿毛市新庁舎の西隣に建設、早ければ6月に実施設計者選定に向けた公募型プロポーザルを公告する。室戸警察署は室戸市消防本部の北向かい側に建設、6月中に造成工事の一般競争入札を公告する。
新宿毛署の規模は明らかにしていないが、現庁舎の鉄筋コンクリート造3階建て延べ1073平方bより大きくなる見込み。2022年度末に設計をまとめた後、23年度の前半に着工し、24年度半ばの完成を目指す。建設地は宿毛市希望ケ丘。
新室戸署の規模も、現庁舎の同造3階建て延べ1197平方bより大きくなる見込み。22年度に約4000平方bの造成工事を進めた後、23年度に実施設計をまとめる。24年度半ばの新宿毛署完成後に建設工事に着手し、25年度末の完成を目指す。建設地は室戸市室津の県道椎名室戸線沿い。
県内の警察署・警察庁舎では、この他に高知南警察署、安芸警察署、南国警察署香南警察庁舎、中村警察署清水警察庁舎が津波浸水想定区域内にあり、今後移転や改築などの具体的な計画を検討していく。
提供:建通新聞社