日本工業経済新聞社(群馬)
2022/05/24
【群馬】桐生市は庁舎の本体工事費を確保
桐生市は既存庁舎(織姫町1−1)の老朽化に伴う新庁舎整備に向けて、本体工事費計74億8000万円を6月補正予算案で計上した。2022〜24年度の継続費として設定している。補正予算の計上時期から、本体工事の発注方式は総合評価落札方式が濃厚となり、8月上旬ごろに一般競争入札で公告。総合評価を行わないとした場合、9月末までに公告するながれとなる。着工は23年1月ごろを予定している。24年12月の完成を見込み、25年1月の供用開始を目指している。
継続費の年割額は22年度が30億2320万円、23年度14億9600万円、24年度30億6480万円。全体で本体工事費74億8000万円のほか、施工監理業務委託料は1億400万円を確保した。22年度分については29億9200万円が工事費、3120万円が施工監理業務委託料となる。
本体工事費は資材価格の上昇などに伴い、基本設計時に見込んだ66億3000万円から約7億5000万円の増額。このほか合併特例債を活用しての内容として、新たに約1億円(電話設備など4000万円、ブラインド設備など3600万円、建設に伴う道路整備2300万円)を今回補正予算で追加している。
新庁舎は敷地面積1万4302uで建設。基本設計でS造およびRC造5階建て、延べ床面積約1万1600u。最高高さは23・3m。免震構造(基礎免震)としている。ZEBReady、CASBEEの認証取得を目指し、環境配慮型の庁舎として整備する。駐車台数は255台を予定。基本・実施設計業務および庁舎発注支援業務は久米設計(東京都江東区)が担当している。
既存庁舎は1965年竣工の本館と82年竣工の新館で構成。本館はRC造地下1階地上4階建て、延べ床面積6250・27u。新館は地下1階地上7階建て、延べ床面積8675・61uとなる。
庁舎建設に向けては実施設計業務のほか、解体工事費、発注支援業務委託料などを含めて当初予算で、4億6275万7000円を計上している。既存の議事堂および車両棟の解体後のスペースが新庁舎建設場所となるため、先行して解体工事を発注。議事堂等解体工事として、サン建設(桐生市)が施工を担当。12月末までを工期に、議事堂や車両棟、外構や庁舎前の歩道橋なども含めて、解体を実施する。議会案件となっており、6月議会での議決後に、解体に着手する。解体する議事堂はRC造3階建て、延べ床面積1998・17u。すでに議事堂機能の現庁舎への移設工事および新たな車両棟の整備などは完了している。工事は佐田建設(前橋市)が担当した。