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建設経済新聞社
2022/05/23

【京都】新中央図書館の2候補地比較検討 西舞鶴駅東口の市有地を評価

 新中央図書館の具体化に向け検討を進める舞鶴市図書館基本計画審議会が19日開催され、「JR東舞鶴駅東口の都市公園」と「JR・KTR西舞鶴駅東口の市有地」の2つの候補地を比較検討した結果、駐車場に適した敷地の広さなどから西舞鶴駅東口の市有地を候補地として高く評価した。
 新中央図書館の建設適地については、東舞鶴駅と西舞鶴駅の駅近で検討し、東舞鶴駅東口の都市公園と西舞鶴駅東口の市有地の2つの公有地が候補地として浮上した。
 東舞鶴駅東口の都市公園は約4200u(現況公園面積)で、用途地域は商業地域(建ぺい率80%(公園のままの場合12%)、容積率400%)。
 西舞鶴駅東口の市有地は約1万4000u(外堀(水路)より北側約5700u、南側約8300u(候補地))で、用途地域は第二種住居地域(建ぺい率60%(要近隣配慮)、容積率200%)。
 両候補地について、市民の利便性や交通移動結節点としては双方に最適地性があるとしたが、東舞鶴駅東口の都市公園は区画整理で創出した都市施設を施設用地化する手続き、合意形成(現公園機能を廃止できるか)が課題としてあり、また図書館と駐車場には狭い敷地であることも課題となった。一方、西舞鶴駅東口の市有地は城下町歴史区域としての調査、操車場跡地としての安全確認調査、河川堆積地の支持地盤層、流動化、地下水位、洪水調整基準の確認が今後の確認事項として示された。比較検討の結果、西舞鶴駅東口の市有地が高い評価を得た。
 新中央図書館の達成すべき基準として、延床面積が4000u、蔵書冊数が36万7000冊、開架冊数が20万3000冊、資料費が年間4600万円、年間増加冊数が年間2万5000冊、職員数が34人と試算している。
 延4000uのうち、図書館としての床面積が3700u、市民交流・多目的フリースペースが300uを想定。
 図書館としての床面積3700uの内訳は、[@開架部門の環境1750u](▽案内・貸出・レファレンスデスク70u▽資料検索サービス30u▽一般開架部門930u▽新聞・雑誌部門187u▽子ども開架部門330u▽AV視聴覚資料部門80u▽地域資料・行政資料部門113u▽朗読・録音サービス部門10u)、[A準開架部門の環境540u](▽準開架・公開図書540u)、[B資料保存部門の環境260u](▽閉架書庫260u)、[C運営と管理部門470u](▽BM書庫100u▽BM書庫(BM車1台+配本車2台)80u▽作業室40u▽荷解き・配送スペース10u▽選書・受入れ・装備整理・整理書庫スペース40u▽印刷・製本室20u▽コンピューターサーバー室10u▽事務室・応接打合せ室90u▽救護室・兼スタッフラウンジ・派遣職員控室50u▽ロッカー・洗面・トイレ30u)、[D学習・創作支援部門の環境120u](▽市民活動室(1)60u▽市民活動室(2)60u)、[Eエントランス等560u]▽エントランス30u▽情報・くつろぎ50u▽風除室・階段廊下・トイレ・設備スペース480u)、[F市民情報交流ひろば300u](▽フリースペース▽カフェ▽多目的防音室)。
 駐車台数は140台とし、バイク置場を設置。駐輪台数は140台。
 また適地判断のため、西舞鶴駅東口の市有地を計画候補地とした場合の敷地配置イメージ図を作成。仮定で未確定としつつ、3階建、延約4000u(建築面積3000u(50m×60m)。1階2530u(46m×55m))規模で、敷地面積は8300u。
 図書館基本計画策定業務は寺田大塚小林計画同人(横浜市中区)が担当。