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建設新聞社
2022/05/23

【東北・宮城】小林製薬が宮城県大和町に新工場建設

 医薬品や衛生雑貨大手の小林製薬(大阪市中央区道修町4の4の10 小林章浩代表取締役社長)は、宮城県大和町にある仙台小林製薬の敷地内に建設する医薬品新工場について、鹿島の設計・施工を決めた。20日に起工式を開いた。投資規模は200億〜250億円に上り、市場拡大が見込める海外向け製品の生産拠点となる。
 建設場所は仙台北部中核工業団地内となる大和町松阪平4の3地内で、既存工場に隣接したスペースに整備する。構造規模はS造3階建て、延べ約2万6300平方b。6月にも本格着工し、竣工は2024年内、稼動開始は25年内を見込む。生産能力は全製品総数で約4000万本。
 新工場建設は数年前から計画していたが、新型コロナウイルスの流行によって一旦ストップした。しかし直近では国際事業の業績が伸びており、今後もOTC医薬品(ドラッグストアなどで処方箋なしで買える医薬品)が中国をはじめ海外で拡大が見込めることから、生産能力増強に乗り出す。
 施設のコンセプトは「全世界に供給可能な医薬品工場」を掲げる。医薬品の製造管理および品質管理に関する国際基準などを満たし、各国の法規制に対応した製品を製造する。また自動ラックによるスマート工場化に取り組み、エネルギーマネジメントシステムも導入する。

 提供:建設新聞社