公益社団法人福井県下水道管路管理業協会(小林祐一会長)は17日、2022年度の技術研修会を開催した。
会場は、福井市手寄1丁目のアオッサで。行政の下水道担当者を含む関係者40人超が参加した。
冒頭、小林会長が挨拶。「94年(平成6年)5月に発足し、公益事業の実績を重ね公益社団法人に移行した。この間、福井市をはじめ17市町などと災害協定を締結。合同災害訓練に参加し、維持修繕や改築などに取り組み、調査・研究も実施する」と、経緯や活動内容を紹介。また「下水道は、日々の家庭生活や、社会経済活動を支える、重要な施設であるにもかかわらず、認識不足は否めない」とも指摘し、現状克服の一環として行う研修会をアピール。
今企画を後援する、福井県土木部河川課、および県下水道協会の代表者(代理)も挨拶。この研修会の意義深さを強調。2人の講師が話した。
原案通り了承/第28回社員決算総会
研修会後、第28期22年度の社員決算総会が開かれ=写真、21年度の事業報告と収支決算報告などを、原案通り了承した。
災害時のトイレの重要性など
NPO法人日本トイレ研究所代表理事/加藤篤氏/演題「災害時のトイレ対策」
避難生活の初期において、もっとも困ったことは、食事や飲み物よりも、実はトイレが多いと指摘。東日本大震災の被災自治体などで調査し判明した事実として紹介した。トイレ対策の要点は、日ごろから災害用トイレの使用方法を周知し、訓練などで実際に使ってみることが大切などと話した。
ペンタフCEO代表取締役会長/後藤清氏/演題「ガイドラインに応える雨天時浸入水対策」
目的は、マンホール溢水やトイレ逆流について、発生源対策による浸入水の削減などを図る。地元密着型のビジネスで、対策の本質は、回り水と、水はけの対応。私有施設対策への補助金制度の活用や、浸入水ではない不明水への対応と指摘した。