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滋賀産業新聞
2022/05/20

【滋賀】野洲市 新市民病院の整備

 野洲市は18日、「野洲市民病院整備基本計画」の成案に向けた新たな方策を公表した。新病院の新たな整備場所を、野洲市総合体育館横の温水プール跡地へ変更するとし、市はDB方式で進めた場合のスケジュールとして、22年度から23年度にかけ基本計画の見直し、23年度から病院整備に係る基本設計、24年度から実施設計を進め25年度から着工、26年度内で完成させ同年度末の開院を目指す。
 新たに提案された整備場所は、同市冨波甲1294のプール跡地で敷地は約1万4000平方b。駅前Bブロックの敷地約3600平方bに比べ、駐車場スペースなどの確保や救急車・搬入車両の導線、ヤード用地が取りやすく建築の自由度も比較的高くなっており、また同市のほぼ中央であり、全市的に最も公平な場所となっている。市は開院の予定時期については、当初の基本構想(14年度)では19年4月だったが、昨年度のBブロック計画(22年3月)では26年3月となり、通算で約7年間遅れたことになる。7年間の内訳としては、工事の入札不調等による再調整の期間が3年、政策の変更や市と市議会との政策の不一致による期間が4年となり、後者4年の議論は「駅前」での整備に関する是非論が主であった。その後、市長は「建設地について熟考する」と表明。今回、温水プール跡地を、速やかに整備ができる最適な整備場所として提案した。
 市は各関係計画・構想の改訂・改正について、新たな整備場所を定めた新病院の「基本計画・基本構想」の成案と今後の整備手続きを見込み、市の最上位計画となる総合計画、都市計画マスタープラン、立地適正化計画などの関係計画について、整合性を検証し必要に応じ一部見直しを実施。また市の「野洲駅南口周辺整備構想」についても一部見直しを行う。
 また、新たに新病院が完成した後、現在の野洲病院施設跡の活用として、これまでの駅前における計画では、近傍地ということから病院関係の駐車場とする案等が示されてきた。今回新たな整備場所とすることで、全体の活用が可能となることから、西館と北館をリノベーションし、市民活動・地域づくり活動、放課後等児童の居場所づくり、高齢者等の相談支援事業等を行う活動の拠点(まちづくりと福祉・子育て支援の複合施設)とすることや、野洲小学校等職員駐車場として活用することを検討する考え。

提供:滋賀産業新聞