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北陸工業新聞社
2022/05/19

【富山】若手担い手確保へ支援を/県測協が土木部、農水部に要望

 富山県測量設計業協会の正副会長らは18日、富山県土木部と農林水産部に対する要望活動を行い、新たに若手担い手確保に向けた取り組み支援を求めた。
 協会から市森友明会長、金木春男・寺島雅峰両副会長、顧問の中川忠昭県議と坂田光文氏が参加。土木部では市井昌彦部長らが応対した。冒頭、市森会長が要望事項として(1)地域企業活性化に資する受注機会の拡大(2)現場を支える技能人材確保・育成のための取組推進(3)若手担い手確保のための新たな取り組みへの支援−の3項目を説明。協会が制作した高校生向けPRビデオを放映し、内容を紹介した。
 市森会長は、「働き方改革に加え、建設産業のDXにより生産性を改善することが望まれている」とし、効率的な発注への配慮を要望。担い手確保については、「2022年から担い手育成特別委員会を創設し、30余りの高校を対象に仕事内容や業界のPRを実施している」と述べ、認知度改善や専門学校等への支援強化の考えを示した。このほか、県内企業受注額の確保、条件明示の徹底、BIM/CIM事業の推進、ウィークリースタンスの積極的な導入などを求めた。
 これに対し、市井部長は「国土強靱化5か年加速化対策により一定程度の事業量が確保され、これを続けていきたい。公共インフラ・ニューディール政策の推進は、業界の尽力なくして実現できない。人材確保もPRの取り組みなど一緒に手を携え、進めていきたい」と応じた。引き続き、県側が「UAVを使った三次元測量は、22年度20件程度を目標に取り組む。BIM/CIMによる設計・維持管理は、実施に向けて検討していく。建設業のイメージアップ・PRを図るため、新規事業として高校生対象のフォトコンテストを開催する」と回答した。
 一行は同日、農林水産部の堀口正部長にも同様の要望活動を展開した。

hokuriku