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日本工業経済新聞社(群馬)
2022/05/18

【群馬】県藤岡土木事務所の22年度主要事業

県藤岡土木事務所(石坂信浩所長)は、2022年度の主要事業を示した。上野村楢原地内の主要地方道下仁田上野線で行う多数アンカー工や重力式基礎工、ガードレール工を一括で月内に条件付き一般競争入札を公告する見通し。藤岡市三本木地内の急傾斜地崩壊危険区域では、崩壊土砂防護柵設置工事に向けた地質調査および設計業務を6月に指名通知する方針。
下仁田上野線は、湯の沢トンネルの開通により、アクセスが飛躍的に向上。線形改良を行うことで、さらなるアクセス向上を図る。
長さ2・5m〜4mの多数アンカー工は延長38・9m区間を対象に184・3u施工する。重力式基礎工は125・6立方mのコンクリートを使用し、延長35・1m実施。ガードレール(GR−C−4E)設置工は延長36・1m行う。設計は冨永調査事務所(高崎市)が手掛けた。
三本木地内で計画する崩壊土砂防護柵設置工事は、藤岡市の地域防災計画に位置付けられている避難所(コミュニティーセンターやすらぎ)と藤岡市清掃センターの背後地で行う。現場は急傾斜地となっており、災害時に崩壊の危険性があるため工事を行う。
地質調査は深さ約5mの機械ボーリングを3本、設計については崩壊土砂防護柵の詳細設計を延長180m実施する。
22年度は地質調査および設計のほか、用地測量・調査に着手。23年度から用地買収を進め、完了後に本工事を実施する。
同事務所が国道299号と国道462号で進めてきた落石対策工事は22年度中の全工区完了に向け最後の工事を発注する。299号は神流町神ヶ原地内の110m区間を対象とする600uの補強土壁工を11月に条件付き一般競争入札で公告する。
462号については、神流町魚尾地内で施工する1440uのコンクリート吹き付け工を23年2月に指名通知する。
2路線ともに設計は冨永調査事務所がまとめた。
このほかの主要事業は次のとおり。
【大栃地区事業間連携砂防等事業(急傾斜)】
施工箇所は藤岡市坂原地内。22年度は延長21mの吹き付け法枠工や40本の鉄筋挿入工、80uの植生基材吹き付け工を行う。9月に条件付き一般競争入札を公告。設計は総合技術(藤岡市)が担当した。藤岡市の地域防災計画に位置付けられている避難所(坂原公民館)の背後地が急傾斜地となっており、災害時に崩壊の危険性がある。未然に防止対策を講じることを目的に工事を行う。
【主要地方道前橋長瀞線(中神田工区)歩道整備事業】
藤岡市神田地内の前橋長瀞線の歩道未整備区間で歩道整備を行う。22年度は道路詳細設計を延長440m実施する。
22年度は詳細設計のほか、用地測量・調査を実施。23年度に用地買収に着手し、24年度以降工事着手する計画。
【寺沢川単独砂防維持管理事業(緊急自然災害防止対策)】
神流町万場地先で流路工を施工し、神流町役場などを土砂災害から守る。22年度は縦横断測量や流路工詳細設計を延長50m実施。7月の指名通知を計画する。22年度は測量および詳細設計のほか、用地測量・調査、用地買収を行い、23年度の工事着手を目指す。