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日刊建設タイムズ社
2022/05/17

【千葉】年度内に一般競争/研修館改修など発注へ/東京湾漁業研究所の整備/県農林水産部

 県農林水産部は2022年度、水産総合研究センター再編整備事業の一環として進めている東京湾漁業研究所大規模改修等のうち、車庫倉庫棟や船員待機室などの解体工事を済ませるほか、研修館大規模改修工事と車庫倉庫棟新設工事を発注し、2か年で施工する方針を示した。発注方法は、一般競争入札が想定される。発注事務は県土整備部が担う。当初予算には、実施設計委託料および一部工事費2003万1000円を計上するとともに、研修棟大規模改修および車庫倉庫棟新設工事費として、22〜23年度を期間とする限度額3億6100万円の債務負担行為を設定した。
 東京湾漁業研究所は、富津市小久保3091の敷地面積3080・3uに所在。ノリ養殖業の振興のため優良品種の作出等の試験研究や技術指導・情報提供を行っているほか、アサリやハマグリの安定生産のための生態調査や増養殖の技術開発を実施している。
 RC造2階建て、延べ床面積458・57uの研修館の大規模改修を実施し新本館棟とするほか、研修館を除く全ての建物を取り壊し、▽実験棟=S造平屋、床面積約496u▽車庫倉庫棟=S造平屋、床面積約275u▽海水ポンプ機械室=RC造3階建て、延べ床面積約96u――を新設する計画。
 実験棟は、高度な試験研究が行えるよう先端技術を導入し、先進的な精密機器類を設置する。
 23年度に本館の機能を新本館に移した後、24年度以降、本館などの解体工事を発注。さらに、本館などの跡地に実験棟と海水ポンプ機械室を建設し、26年度に供用開始する予定。
 解体する施設は▽本館=RC造平屋、床面積306・5u▽生物実験棟=RC造平屋、床面積210u▽貝類種苗研究棟=RC造平屋、床面積169・6u▽受変電設備棟=木造平屋、床面積25u▽倉庫兼ポンプ室棟=RC造平屋、床面積91・8u▽倉庫・車庫=S造2階建て、延べ床面積96uおよびS造2階建て、延べ床面積97・34u▽船員待機所=木造平屋、47・82u――など。
 13日には「水産総合研究センター再編整備事業(東京湾漁業研究所)実施設計」の指名競争入札手続きを開始した。30日と31日の入札書受付期間などを経て、6月1日に開札する。委託期間は23年2月28日まで。
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