守山市は、湖南広域消防局の第11次消防計画に基づき、82年(昭和57年)に建築した「北消防署出張所」の建て替えを計画。今月23日に担当の建築設計事務所を決め、これを来年1月頃にまとめるとともに、今月27日には移転先の用地造成に係る担当コンサルタントを選定する。工事については、造成工事は秋ごろに、建築工事は来年度早々に公告発注となる見通し。建築の工期については2ヵ年を見込んでいる。
現在の北消防署出張所は、洲本町地先に位置しており、82年(昭和57年)に竣工、建築から40年が経過している。近年は同庁舎の老朽化が著しく進み、大規模災害時における防災拠点としての機能の確保が困難な状況にあることから今回、新築整備を進め地域の防災拠点として、更なる強化を図り増加する消防需要に対応する。
新たに建替えられる庁舎は、移転新築で整備。移転先は、立田町地先の敷地4123平方bで、ここにRC造2階建、延959平方bの庁舎建設を予定している。施設概要して、1階に作戦室・事務室、相談室、車庫、防火衣着装室、乾燥室、救急消毒室、資機材庫、空気充填施設、風除室など。2階には、会議室、書庫、厨房・食堂、浴室・洗面所、仮眠室などが設置される。また、バリアフリーに配慮し、庁舎内にエレベーターを1ヵ所設置し、各階に男女バリアフリートイレも設置する。
同市は建て替えにあたって、現出張所の竣工時以降に人口が大きく増加している湖岸エリアや、今後の高齢化の進展も見据えた消防救急需要への対応のため、現出張所から琵琶湖側の立田町地先(明富中学校近接地)へ移転し、24年度(令和6年度)中の整備完了に向け、今年度に建築設計、造成、23年度(令和5年度)から24年度(令和6年度)に建築および、現出張所の解体を行う考え。
なお、新庁舎建設の基本方針として、市は都市イメージと併せて、防災拠点としての機能を備えたものとし、「安全と安心が確保できる庁舎」、「市民が親しみやすい庁舎」、「環境に配慮した庁舎」、「経済性・機能性に配慮した庁舎」、「訓練機能を高めた庁舎」の5つを挙げている。
提供:滋賀産業新聞