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建通新聞社
2022/05/13

【大阪】寝屋川市 対馬江大利線の工事9件を発注へ

 寝屋川市は本年度、対馬江大利線の拡幅事業に22億9937万円を投入する。このうち工事費は約7億円で、9件の工事を発注していく。初弾工事として道路工事(2件)、大利橋・新用悪水路橋の2期工事、水道管敷設、公共下水道管敷設を5〜6月に制限付き一般競争入札で公告する。
 対馬江大利線(枚方交野寝屋川線)は寝屋川市駅前から千里丘寝屋川線まで続く、全長約1630bの2車線道路。寝屋川市駅から約190bの区間は整備済みで、市が桜木町から高柳栄町までの延長約850b区間を拡幅。残りの約590bは大阪府が整備する。
 初弾工事として公告する2件の道路工事のうち、東大利町では排水構造物工、地盤改良工、擁壁工、舗装工を90日間で行う。長栄寺町他3町では、近くを流れる古川をまたぐボックスカルバートを270日間の工期で施工していく。
 大利橋と新用悪水路橋の2期工事では、既存の橋を撤去して新橋を架設する。南側の拡幅部分に橋梁を設置する1期工事は7月末の完了を予定しており、その後道路を振り替え、2期工事に着手する。1期、2期工事で設置する橋は、両橋とも橋台2基のH鋼桁埋込RC複合門型ラーメン橋。橋長は大利橋が19b、新用悪水路橋が12・4b。大利橋は寝屋川に架かり、新用悪水路橋は寝屋川の西に沿って流れる友呂岐水路に架かる。
 架け替えに伴う修正設計は倉測建設コンサルタント(大阪市中央区)が担当した。
 水道管敷設工事は、ダクタイル鋳鉄管定置工を90日間で行う。口径150_の管を延長141・1b、口径75_の管を延長39・2bで敷設。2件の道路工事と並行して実施される。
 公共下水道管敷設工事は、延長167・6bを対象に口径200_の塩化ビニル管を敷設する他、組立1号マンホール設置工を7カ所、汚水升設置工を9カ所で行う。工期は120日間。
 この他、第2〜4四半期に道路工事2件(長栄寺町他、大利元町)、水道管敷設2件を発注する。電線共同溝工事も23年度以降に計画している。
 現在の対馬江大利線は、バス路線でありながら狭隘(きょうあい)で歩道や白線がなく、利用者の安全性が十分に確保できていない状況。拡幅後の幅員は20bで、道路の両側にそれぞれ5・5bの歩道と1・5bの自転車通行空間を設け、危険を解消する。延焼遮断帯としての整備効果も期待され、さらに住宅などの建て替えによるまちの不燃化にもつながるとしている。
 事業用地の取得対象面積は約9800平方bで、用地取得率は92・9%。取得用地の建物除却については、住民への補償費用に含まれている。

提供:建通新聞社