建設新聞社
2022/05/12
【東北・岩手】TDKが北上工場内に3.3万uの新製造棟建設
電子部品大手のTDK(東京都中央区日本橋2の5の1 齋藤昇社長)は、岩手県北上市のTDKエレクトロニクスファクトリーズ北上工場敷地内に新製造棟の建設を計画している。鹿島の施工により2023年3月に着工する予定だ。
電気自動車(EV)の世界的な普及に加え、自動運転技術や先進運転支援システム(ADAS)といった運転支援技術など自動車の多機能化が進み、各種ECU(電子制御ユニット)の小型化や高機能化が進んでいる。そこで車載向けの高信頼性の積層セラミックコンデンサ(MLCC)の生産体制を強化するため、既存の生産拠点である北上市和賀町後藤2地割106の163地内のTDKエレクトロニクスファクトリーズ北上工場敷地内に新製造棟の建設を計画。今回の新製造棟建設は、稲倉工場西サイト(秋田県にかほ市)の新棟建設に続く電子部品のモノづくり強化の第2弾の施策となる。
新製造棟は既存工場の北側と東側に建設。規模はS造4階建て、延べ計約3万3000平方b。新製造棟では材料から完成品までの一貫生産を行い、エネルギーロスを削減する施設レイアウトや、排熱、排気の環境も整備することで徹底した省エネルギー化を実現。二酸化炭素の排出削減にも貢献する。総投資額は過去最大規模となる約500億円。新規雇用は約400人を想定している。
23年3月に着工を予定し、24年6月に竣工、同年9月の量産開始を見込む。
提供:建設新聞社