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　国土交通省高知河川国道事務所といの町は、仁淀川沿いの「木漏れ日公園」周辺で「波川地区かわまちづくり計画」を実施する。国が護岸、町がトイレや広場などを整備する考えで、２０２３年度から４カ年で総事業費約６億円をかけ工事を進める。
　高知河川国道事務所は、延長３４０�bの親水護岸建設、その両端にある既設護岸から河原に出入りする階段の設置、天端部にある道路から芝生広場に向かう既設階段の拡幅、車両が転回できるスペースを設けるための盛土整備などを実施する。親水護岸やその他の箇所に新設する階段は、擬石を使ったコンクリート二次製品を採用する。設計は構営技術コンサルタント（高知市）で進めている。
　いの町は、国が親水護岸を設置する前段として、樹木を伐採し、護岸の背後地に散策路や芝生広場、エントランス広場を整備する。また利用者から要望が多いトイレの設置や、既設の河川敷駐車場を拡張する。設計は今後委託する。
　国、町ともに23年度から４カ年で工事を進める。盛土による車両回転場の整備に先行着手する見込みで、町が用地取得を進め、国が工事発注する。
　かわまちづくりは、地域が持つ資源や知恵を生かし、地域活性化や観光振興を目的に、河川管理者と市町村、民間事業者、地域住民がそれぞれの取り組みを連携することで「河川空間」と「まち空間」が融合した空間形成を目指すもので、同地区では昨年８月に国交省から登録を受けた。施工場所は仁淀川橋の上流部右岸側。
提供：建通新聞社