金沢市の2022年度6月補正予算案にかかる市長査定が10日、文化スポーツ局を皮切りに始まった。村山卓市長は予算の編成方針について、「原油や資材の高騰を受けた経済対策と公約の実現に向けた予算にしたい」と説明した。
3月に就任した村山市長にとって初めとなる本格的な予算編成で、今補正予算は当初予算(骨格)の肉付け予算に位置付け。査定は今月中旬ごろまで行われる。
村山市長は記者団の取材に対し、「予算規模はそれほど大きくならない。公約実現への始動となる大事な予算になる」と述べ、「世界に誇る文化都市金沢の実現に向けた第一歩の予算にしたい」と強調した。
文化スポーツ局からスタートしたことについては、「どの事業も大事だが、自分の中で核となるもの。しっかり査定したい」と語った。県と連携した文化振興策も検討しているとし、「文化に対する価値観を高めていきたい」と述べた。
6月補正予算案は27日の市議会運営委員会で内示し、6月2日開会の6月定例会に提出する。