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　千葉市病院局は10日、アーリー・コントラクター・インボルブメント（ＥＣＩ）方式で整備する市立新病院の実施設計技術協力業務委託の簡易公募型プロポーザルを開始した。委託料の限度額は７００万円。履行期間は、委託契約締結日の翌日から建設工事請負契約日まで。設計者等と協働し、高度な技術提案、バリューエンジニアリング（ＶＥ）による提案、施工実施方針を実施設計に反映させるため、設計者等への技術協力業務を実施。造成工事および建設工事に係る実施設計の完了後に見積もり合わせを行い、それぞれ予定価格の範囲内だった場合に工事請負契約を締結する。造成工事費および建設工事費の合計は２３８億６００万円。造成は２０２３年６月に着工し、11月の完了。建設は同年８月に工事入りし、25年12月の完了を目指す。
　新病院の建設地は、幕張新都心若葉住宅地区小学校・公益施設用地内の美浜区若葉３―１―27ほかの敷地面積約３・５ha。併せて、美浜区若葉３―１―41の一部の敷地面積約０・１haに都市公園を整備する。
　新病院は病院本棟、保育所・薬局棟、立体駐車場で構成し、ＲＣ造一部Ｓ造地上５階塔屋１階建て、建築面積約１万�u、延べ床面積約３万３０００�u、病床数３３３床程度の想定。
　技術協力業務の内容は、設計全般に対する技術検証、施工実施方針および施工計画の作成、技術提案および設計補助、コスト管理支援、関係機関との協議資料作成支援、３者協議会への出席、調査業務等、各種データ・資料等の作成と提供、各種会議体の記録作成、近隣説明補助、報告書の作成、先行工事対応など。
　プロポーザルの参加対象は単独企業および共同企業体。共同企業体の構成員数は５者以内とし、協定書を締結していること。
　参加資格要件は、市の建設工事入札参加資格者名簿において建築一式工事の等級Ａに格付けされ、経営事項審査結果通知における建築一式工事に係る総合評価値が１２００点以上で、建築一式工事に係る特定建設業の許可を得ているとともに、建築士法の規定に基づく一級建築士事務所登録を行っていること。07年４月以降に竣工した延べ面積１万５０００�u以上かつ一般病床数２００床以上の規模で、免震構造の病院の新築または増築工事の施工実績を求めている。また、一級建築士または一級建築施工管理技士の資格を有する者を技術協力業務責任者として配置。建設工事を契約した場合、建設工事の契約日の翌日から工事完了日までの間、一級建築士、一級建築施工管理技士、監理技術者資格者証、監理技術者講習会修了証を有する監理技術者を専任配置できることなどが条件。
　今後のスケジュールは▽参加申し込みに係る質問の受け付け＝16日まで▽参加申し込みの質問に係る回答＝20日▽参加申し込み書等の提出＝27日まで▽参加資格確認結果通知＝６月３日▽建築の技術提案書およびＶＥ提案書等に係る質問の受け付け＝６〜20日▽設備の技術提案書およびＶＥ提案書等に係る質問の受け付け＝15〜29日▽建築の技術提案書およびＶＥ提案書等の質問に係る回答＝７月４日▽設備の技術提案書およびＶＥ提案書等の質問に係る回答＝13日▽技術提案書およびＶＥ提案書等の提出＝８月３〜５日▽プレゼンテーション・ヒアリング＝９月上旬▽ＶＥ提案書の採否通知＝同月上旬▽ＶＥ提案採用前後概算見積書等の提出＝同月中旬▽最終審査結果通知・公表＝同月中旬▽技術協力業務委託契約締結＝同月――の予定。